2022年夏に発売されたSHARPのAQUOS wish2は、とても価格が安いのにミドルレンジのCPUを搭載していて、興味を持ったので調査しました。
結論からいうとカメラ性能が低いのが気になりましたが、スマホに性能を求めていない人にとってはお買い得なスマホだと思いました。最近は円安でスマホも値上がり傾向にあるので。
本体は用意しておらず、スペック等から推測した記事になるので、それでも気にならない方はどうぞ参考にしてください。
スペック
スペック表
OPPO Reno7A | |
---|---|
発売日 | 2022年6月23日(Ymobile) |
CPU(SoC) | Snapdragon695 5G |
メモリ | 4GB |
ストレージ | 64GB |
ディスプレイ | 5.7インチ 1,520×720 液晶 |
リフレッシュレート | 60Hz |
バッテリー | 3,730mAh |
背面カメラ | 1300万画素 F2.0 |
インカメラ | 800万画素 F2.0 |
ビデオ撮影 | 1080p 30fps |
スピーカー | モノラルスピーカー |
セキュリティ | 指紋(側面) |
防水防塵 | IPX5/IPX7/IP6X |
おサイフケータイ | - |
ワイヤレス充電 | - |
サイズ(mm) | 147x 71 x 8.9 |
重量 | 162g |
価格 | 22,000円(税込み)※ドコモ |
処理能力のコスパは良い
価格が22,000円ながら、チップはクアルコムのSnapdragon695 5Gを搭載しています。ミドルレンジのチップで高性能というわけではないですが、OPPO Reno7Aに搭載されるなどボチボチの性能があります。
スマホの性能を表すスコアは調査した結果、AnTuTuベンチマークで
30万点後半
であることが多いです。スコアの目安は下記表のとおりです。
Antutu Ver.9 スコア | 動作の目安 |
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50万点以上 | 動画編集からゲームまで、なんでもOK |
40万点前後 | 普段使用で困ることは無いです。 |
30万点前後 | ちょっと動作のもたつきが気になり始める |
15万点~25万点 | 必要最低限です |
15万点以下 | 動画鑑賞用。マルチタスクは無理 |
ハイエンドと比べると性能の低さが気になりますが、
- ブラウザでの調べもの
- SNS利用
- 電話としての利用
という使い方だったら十分な性能です。ただしスピーカーがモノラルなので、動画鑑賞は最低限の性能です。
安くても防水は確保
AQUOS wish2は防水防塵性として
IPX5/IPX7/IP6X
を確保しています。
これは防水防塵の規格を表していて、この表記に従うと
- スマホ内に塵埃の侵入はない
- 流水に対いて耐えることができる
- 水に浸しても大丈夫
ということで、防水防塵に関してはハイエンドに勝るとも劣らない性能を有しています。
ただしお湯や海水に対するテストではないので、お守り程度に思って使う方が長持ちする秘訣です。
カメラ性能
カメラセンサー
AQUOS wish2の背面カメラは1つです。特徴を抜粋すると
センサースペック | 1300万画素 F2.0 |
カメラ機能 | ポートレートモード 夜間モード 顔写真加工 タイマー(3秒、10秒) |
いかにも最廉価のスマホカメラというスペックです。
使われているカメラセンサーが判明すれば、ある程度のカメラ性能が分かるのですが、使われているセンサーは調査しましたが不明でした。ただし22,000円という値段を考えると、良いカメラを搭載しているとは思えません。
ウェブ上の作例を拝見しましたが、
- のっぺりした色
- 細部がつぶれ低画質
- 暗所でのノイズが酷い
など、カメラを目的に買うスマホではありません。メモや記録用写真として撮影するには困らないかと思います。
手振れ補正はたぶんない
価格帯からして動画性能を期待するスマホではありません。
おそらく手振れ補正は非搭載で、CPUも動画性能に強いものではないので、
- 動画撮影は1080p 30fpsまで
- いたるところにチラつきが見られる
- 明暗差の調整が不得手
ということで動画性能は高くなく、旅行で動画を撮るなら別途カメラを用意したほうが幸せになれます。
カメラはメモ・記録用
このように写真・動画ともにあまり良い性能ではありません。
ただ価格が22,000円であることを考えれば、十分な性能を持っています。この価格のスマホにカメラ性能を求める方が間違っているので、メモ・記録用のカメラとしては全然使えるカメラです。そもそも2万円のコンデジでもiPhoneのカメラには特に動画性能は勝てないので仕方ないです。
Androidのカメラとして、翻訳機能やGoogleレンズは当然使うことができるので、日常を便利にするツールとしては最低限のカメラスペックはあります。
値段は買う場所によって違う
AQUOS wish2は
- docomo
- au
- Ymobile
- UQmobile
から発売されています。ただし価格は
ドコモオンラインショップ | 22,000円 |
au | 26,180円 |
Ymobileオンラインショップ | 21,960円 |
UQmobile | 26,180円 |
と店舗によって異なります。また使用周波数帯も、どのキャリアから買うかによって違うので注意してください。
安さが取り柄
同じSnapdragon695 5Gを搭載したOPPO Reno7Aは4万円であることを考えると、処理性能的には半額で買えるAQUOS wish2はコスパは優秀なスマホです。
ゲームが快適に出来るスペックではないですが、動かない訳ではないので、2万円でゲームが多少できるスマホを手に入れられると考える「コスパ高いな~」とは思います。これ2万円ですからね。同じAQUOSのR7の1割ぐらいの値段です。
ただし前述のとおり、カメラスペックは高くないスマホなので、AQUOS wish2を買うときは、
”スマホを買った”
のではなく、
”電話を買った”
と思って買うのが良いかもしれません。いろんな機能がパージされて、この価格が実現されているので文句は言えません。
10代20代は買ったらダメ
安いスマホですが、若者が買ったり買い与えたりするのはご注意を。
安さに全振りしたスマホなので、いろんな機能や性能が犠牲になっています。いま10代20代の多感な時期に、性能や付加価値が低いスマホを使ってしまうと、色んな可能性がなくなってしまうと思います。
やっぱり年を取っていくと、選択肢がどんどん狭まっていきます。いまそれを実感している私がいうので間違いない(笑)
そうなると多感な時期にいろんな体験が出来るデバイスを持たないというのは勿体ないな~と思います。若ければ若いほど、新しいことには敏感に反応するもんだと思っているので、もう少し多機能なスマホの方がいいように思います。
だからといってiPhoneしか選択肢がないわけではないですよ。iPhoneは確かに最高峰で、いろんな体験を与えてくれるデバイスとは思いますが、必要な機能を選ぶってことも大事なので。AQUOS wish2は機能やスペックが少なすぎるのが難点です。
AQUOS wish2は、スマホを日常のツールとして割り切れる人になった人にこそ使ってほしいスマホだと感じました。