ピークデザインのエブリデイスリング 3Lを使い始めて半年以上が経過。
使っていく中で気が付いたところをレビューします。
エブリデイスリング V2 3Lについて
本体仕様を軽く説明
公式販売代理店の銀一のオンラインショップからデータを参照。
主な使用 | 3L | 6L | 10L |
---|---|---|---|
外寸(cm) | H19 × W30 × D12 | H24 × W34 × D13 | H26 × W42 × D15 |
内寸(cm) | H17 × W19 × D8 | H21 × W28 × D9 | H23 × W31 × D11 |
重量 | 550g(中仕切り込み) | 780g(中仕切り込み) | 880g(中仕切り込み) |
楽天価格(2024/8/12) | 16,800円 | 22,400円 | 29,900円 |
カメラバッグは軽量なものが多いから、ショルダーカメラバッグにしては重量が重いほうだと思います。
6Lとか10Lのほうが機材がたくさん入って便利だけれど、多い荷物はリュックに入れてエブリデイスリングにはほぼカメラしか入れない運用をする予定だから、小さめの3Lにしました。
ただ個人的な主観だけれど、街中では6Lを見かけることが多いから、そっちのほうが便利なのかもしれない。
ただ円安でだいぶ値段が高いですね。
ピークデザイン公式サイトでは2024/8/12現在で89.95ドルで売ってるから、円高だと1万円ぐらいで買える計算。
輸入品は円高だと厳しいです。
外観と収納スペース
外観は質感が高くて、よくあるカメラバッグとは一味違う感じです。
上部分には取っ手があって持ち運びやすい。
なんだかんだで、この持ち手を一番使っているかも。
ショルダーベルトは真ん中ぐらいで取り外しができます。
だからウエストポーチとして使うときは便利ですかね。
ただし、ショルダーベルトは半分しかクッションがないので、ちょっと融通が利かない感じ。
一応ベルトはバックルで取り付けてあるから、気合を入れれば左右反対に付け替えられると思います。
ベルトの長さは、クッション性がないほうのベルトにあるバックルで調整します。
質感が良くてさも使いやすそうだけれど、思ったより使い勝手はよくないです。
速射ストラップの使い勝手よりは劣る感じです。
底面には付属のベルトを使って三脚とかを吊り下げられます。
小さいバッグに三脚を取り付けることはないので無評価で。
バッグ内はこんな感じ。
思ったよりも壁が薄くてクッション性はあんまりだけれど、しっかりシェル状に形状記憶されていて硬いので、カメラを守るのに心配はないです。
仕切り板もあって、小型な機材なら分けて入れることも可能。
仕切り板も独特で、二段ベッドみたいに仕切ることも可能。
中には内ポケットがあって、カメラバッテリー程度なら入ります。
ただあんまり使ったことはないかな。
外側には薄いものを入れられるポケットがあり。
スマホを入れるのにはちょうどいいです。
ただしカメラをぱんぱんに入れるとスマホが曲がっちゃいそうで、紙類を入れる程度でしょうか。
半年間使って感じたメリット
カメラ1台ならちょうどいい
これはエブリデイスリング3Lの中に、ルミックス G99Dと14-140㎜ズームレンズを入れた状態の写真。
G99Dはコンパクトなフルサイズミラーレスのサイズ感で、レンズもMFTの中では大きいから、フルサイズユーザーの方の参考にもなると思います。
見た通りでカメラのスペースが結構とるから、付属品はあまり入らない感じ。
一応中仕切りで余ったスペースに何かを入れられるんだけれど、あまり入れすぎるとバッグが閉まらなくなるから、思ったよりも荷物は入れられないです。
とはいえ、カメラのサイズにジャストフィットだし、ぴったり過ぎて中で動いたりもしないから、カメラ1台で出歩くにはベストなサイズ感です。
外観の品質が高くかっこいい
全体的にカメラの光沢があったり、セミハードって感じで型崩れしにくいつくりをしているから、ぱっと見の品質が高いです。
カメラバッグって軽量を求めるからか、なんとなく安っぽい外観になりがちだけれど、エブリデイスリングは高級感もあっていい感じ。
ぱっと見でカメラバッグに見えないところもグッドポイントです。
生涯保証付き
エブリデイスリングは生涯保証付き。
公式販売代理店の銀一のホームページによると、機能性が損なわれたり欠陥が見つかった場合の保証期間を定めていません。
だからハードユースしてチャックが壊れたりベルトがちぎれたりしても、いつでも交換してくれる姿勢を見せてくれています。
もちろんこの制度の不正利用が横行すれば方針が変更されると明記されています。
高い品質とユーザーとの信頼関係で成り立っている制度ではあるけれども、それなら高い価格でも買えるってもんです。
実際に私がエブリデイスリングを買った決め手は、この生涯保証。
買う側としては、ありがたい制度です。
ここが嫌なら買うなってポイント
カメラ以外も入れるなら6Lを
メリットで書いた通り、3Lはカメラ1台がちょうどいいです。
予備カメラやストロボを入れようとしても入らず、GoProも厳しいです。
だからカメラ以外もバッグに入れたいのなら、より容量が大きい6Lを買ったほうがいいでしょう。
もっと入れたいのなら10Lがおすすめ。
スマホもサイドポケットに入らないことはないけれど、だいぶ窮屈で壊してしまいそう。
ちょっとした外出や、サブバッグとしては3Lが優秀なんだけれど、ペットボトルはもちろん財布やスマホも厳しめな感じだから、他の荷物はリュックとかポケットに入れる人にはハマると思います。
ベルトが細く肩への負担が強い
エブリデイスリング3Lは容量のわりに重めのバッグだと思うんだけれど、その割にショルダーベルトが細いです。
だからカメラを収納してバッグが重くなると、肩への負担が結構来るから長時間バッグを身に着けていると肩が痛い。
ショルダーパッドをつければ解決なんだろうけれど、デザインで買ったバッグみたいなところがあるから、ノーマル仕様で使っています。
とにかく軽くて楽なバッグが欲しい人には合わないと思います。
それなりに大きい
容量は3Lとあまり大きくはないけれども、カメラバッグの常としてカメラ保護のためにクッションがあるから、容量はかさばります。
デザイン的にはカメラ以外でも使えるんだけれど、やっぱりカメラ抜きだと取り回しや重量の面で使い勝手が悪い。
私も買ったときは、カメラ以外の日常使いにも使おうと思っていたけれども、いざ使って見ると使いづらくて止めました。
キャプチャーをつけると重心が偏る
バッグの側面には同じピークデザインのキャプチャーというカメラホルダーを取り付けが可能。
キャプチャーは持ってないから、ULANGIのカメラホルダーを取り付けてみたけれども、これが思ったより使いづらいです。
カメラを側面に取り付けると、バッグの重心が極端になるからバッグと一緒にカメラがブラブラして結構じゃま。
やはりカメラホルダーはリュックの肩パッドかベルトが一番です。
キャプチャーを付けるなら、ネックストラップを首にかけたままバッグの中に入れて、さっと取り出せる状態にしたほうが使い勝手はいいです。
カメラバッグの最適解だった
エブリデイスリング3Lを買って半年以上経つけれども、見事にメインのカメラバッグになってくれました。
メインのカメラバッグはこれになったから、ほかのカメラバッグはほとんど出番がない感じです。
それぐらい使いやすいし、品質も抜群。
なにより生涯保証っていうのがあるから、精神衛生上きわめて安心です。
カメラバッグはいろいろ触ってきたけれども、これが完成形で最適解。
初めからこれを買っておけば良かったと心底思います。
もしもカメラバッグ難民の方がいらしたら、エブリデイスリングは一度手に取ってみてください。