Galaxy A23 5Gが発売されました。エントリースマホながら5000万画素カメラを搭載したことで個人的に話題になってます。
カメラ性能を強化したことでどれぐらいのスマホになったのか調査しました。結論としてはエントリーモデルの域を出ずカメラ性能には期待できないと判断したので、その理由を解説していきます。
スペック
スペック表
機種名 | Galaxy A23 5G |
---|---|
発売日 | 2022年10月27日 |
CPU | MediaTek Dimensity 700 |
メモリ | 4GB |
ストレージ | 64GB |
ディスプレイ | 5.8インチ 1,560×720(HD+) 液晶(TFT) |
リフレッシュレート | - |
バッテリー | 4,000mAh |
背面カメラ | 5000万画素 F1.8 |
インカメラ | 500万画素 F2.0 |
ビデオ撮影 | 1080p 30fps |
スピーカー | モノラルスピーカー |
セキュリティ | 指紋・顔認証 |
防水防塵 | IP68 |
おサイフケータイ | 〇 |
ワイヤレス充電 | - |
サイズ(mm) | 150×71×9.0 |
重量 | 168g |
価格 | 33,440円(税込み) |
背面カメラは単眼なので複数カメラが当たり前の現在ではシンプルな見た目になってます。スペック上はエントリーモデルとしては普通です。ただし値段が3万円オーバーしており、スペックと比較して少し高いかなと思います。
気になる点はディスプレイ。1,560×720と解像度は低め。同じ画面サイズのiPhone11Proの解像度は2,436 x 1,125なので倍近く違います。また液晶の種類も標準的なTFT液晶を使用しているため、街で見かける多くのスマホよりディスプレイの質は劣るでしょう。
しかしエントリーながらおサイフケータイに対応しています。さすがキャリアから発売されているモデルという感じ。ただし前モデルのA22 5Gが22,000円でおサイフケータイに対応しているので、物価高の波がGalaxyにも及んできています。
処理能力
CPU(SoC)にはMediaTek Dimensity 700が使用されています。
実機がなくてもカタログスペックで大体の性能は予想することができます。
MediaTek Dimensity 700の性能を表すスコアは調査した結果、AnTuTuベンチマークで
- 30万点前後
でした。スコアの目安は下記表のとおりです。
Antutu Ver.9 スコア | 動作の目安 |
---|---|
50万点以上 | 動画編集からゲームまで、なんでもOK |
40万点前後 | 普段使用で困ることは無いです。 |
30万点前後 | ちょっと動作のもたつきが気になり始める |
15万点~25万点 | 必要最低限です |
15万点以下 | 動画鑑賞用。マルチタスクは無理 |
もたつきが気になりますが、電話やSNSでの連絡程度なら困ることは少ない性能と言えます。
カメラ性能
センサーサイズを予想
公式サイトによるとセンサーサイズは非公表です。
しかしサムスン製のスマホなので、仮にサムスン製イメージセンサーを使用したとすると
- サムスン製5000万画素センサーは5種類
- センサーサイズは1/1.31~1/2.76
となります。大きいセンサーになるほどコストが高くハイエンドスマホに搭載される傾向にあります。Google謹製スマホPixelにもサムスン製5000万画素センサーが搭載され、大型のものが選ばれています。
しかしエントリースマホには小型で低コストなものが選ばれるでしょうから、1/2.76のセンサーが選ばれている可能性が高い。この1/2.76はスマホカメラの中では小型のセンサーになります。よってGalaxy A23 5Gには小型のセンサーが搭載されている可能性が高くなります。
光学手振れ補正なし
公式サイトを確認すると、光学手振れ補正を示すOISは非対応となっています。光学手振れ補正がないと
- 写真撮影で手振れ補正が使えない
- 手持ちで夜景撮影が不可
- 屋外など暗い場所での撮影がぶれやすい
という事態になります。動画撮影においても電子手振れ補正に頼るしかなくなりますが、処理能力が高くないスマホだから期待できないでしょう。
カメラ性能は高くない
5000万画素のセンサーを搭載していますが、写真の決め手はセンサーサイズとレンズです。画素数じゃありません。そしてスマホだと画像処理も重要になるので、センサー・レンズ・処理能力を総合的に判断するしないといけません。
いちおうの予想としてGalaxy A23 5Gは
- レンズは手振れ補正に非対応
- センサーサイズは比較的小型と予想
- 処理能力も高くない
というカメラの特徴があるので、カメラ性能は高くないと予想できます。
ただしエントリースマホにカメラ性能が期待できないのはどれも一緒です。だからGalaxy A23 5Gはエントリースマホとしては標準的なカメラ性能だと判断できます。
スマホは電話機と割り切っている人向け
メリット
- エントリーながらおサイフケータイ搭載
- 防水・指紋認証・顔認証搭載
エントリークラスながらおサイフケータイに対応し、防水・指紋認証・顔認証を搭載していることは普段使いにはありがたいです。
大型なスマホが多い現在では比較的小型な本体なので、コンパクトスマホに慣れている人にも抵抗なく使い始めることが出来ます。
スマホ操作がわからないときは電話で聞けるサービスもついています。わからないときに電話する操作をできるかどうかは別問題。
デメリット
- カメラ性能はエントリークラス
- ゲーム、動画鑑賞には向かない
5000万画素を搭載したことが特徴となりますが、カメラ性能はエントリースマホとして標準的な性能と予想されます。カメラ性能が欲しければ素直にPixel6aやiPhoneSEなどのカメラが綺麗なミドルレンジにするほうが良いでしょう。
エントリースマホとしての機能は十分にあるので、スマホに多くを求めない人向けのスマホといえます。