サブのアクションカメラとして使っているGoPro HERO7 WHITEが、さすがに映像が悪くて陳腐化しているから買い替えを検討。
そんなところでHERO13 BlackとHERO 4Kが発売されたので、歴代GoProとの違いを比較して購入を検討します。
GoPro HERO13とHERO 4K(2024)が新発売
歴代HEROと比較
GoPro HERO13 Black | GoPro HERO12 Black | GoPro HERO11 Black | |
センサーサイズ | 1/1.9インチCMOS | 1/1.9インチCMOS | 1/1.9インチCMOS |
バッテリー容量 | 1900mAh | 1720mAh | 1720mAh |
HyperView | 〇 | 〇 | 〇 |
熱暴走耐性 | 〇 | △ | × |
重さ | 154g | 154g | |
価格(発売当初) | 399ドル(68,800円) | 399ドル(62,800円) | 399ドル(62,000円) |
HERO13とHERO12/11/10を比較すると、普通に撮影する分には大きく変わったところはないというのが率直な感想。
HERO13では目玉ポイントとしてレンズ交換があって、いろんな画角を楽しめるようになっています。
またHERO11以降はイメージセンサーの変更により、HyperViewが使えるようになって視野角が増える。
ただしFHDでは使えない機能だから画像サイズがアップするのかデメリット。
手ブレ補正もHERO10の時点で十分な性能だから、高次元でどんぐりの背比べと言う感じ。
GoPro HERO13はビッグマイチェン
外観とバッテリー以外は実質大きな変更なし
HERO13になって、バッテリーが大型化してヒートシンクが付きました。
ヒートシンクによる熱暴走の改善については後述するとして、バッテリー以外に大きな変更点はなし。
HERO9以降のGoProと同じ防水ハウジングが使えるけれど、バッテリーが新型だから旧来との互換性なし。
これは従来ユーザーにとっては使いまわしができないから痛いです。
あとはレンズ交換可能なHBシリーズレンズっていうのが出たけれども、一般ユースだと使う人は少ないんじゃないかな。
動作の安定性も改善されているらしいけれど、ようやく他社に追いついたっていう感じで目新しさはなし。
レンズ交換できるが一般ユースじゃ不要
GoPro HERO13ではレンズ交換が可能になりました。
今までのGoProでも出来たんだけれど、種類が増えて好みのシチュエーションで最適なレンズを使うことが出来るようになっています。

こんな感じで、いろんなレンズがあるけれども、ミラーレスカメラならいざ知らず、アクションカメラにここまでの品質を求めるかは微妙なところ。
個人的にはプロ向けの機能で、一般向けにはあまりヒットしない機能だとは思います。
熱停止は改善か
YouTuberの検証によると、連続撮影時間が延びています。
4Kで10分、FHDで20分延びているから、長時間撮影が必要な人にとってはいい機能ではあります。
ただしFHDだとHERO12でも100分ぐらい撮影可能なので、さらなる長時間録画が必要なら、GoPro以外に乗り換えたほうがいいです。
HERO 4Kはアクション要素が低い
小さく軽いのは魅力的

GoProが小型モデルとして新発売するのがHERO。以前もHEROっていうモデルがあってややこしいから、ここではHERO 4Kとも呼ぶことにします。
HEROは86グラムと超軽量。HERO13が154グラムだから、ほぼ半分で正に小型アクションカメラと言う感じ。
ヒートシンクも搭載していて、ある程度の発熱対策もされています。とはいえ小型なため放熱対策は万全とは言えず、最高画質は4K30fpsとやや見劣りします。
FHDでも30fpsで60fpsはスローモーション用だから、30fps専用機といったところ。60fpsでの撮影は出来ないから、動きの激しい撮影には向いてない設計。
バッテリー交換不可と色味の問題
HEROの弱点はバッテリーが内蔵式で交換不可なところ。個人的は給電しながら使い方ない派だから、バッテリー交換不可なのは痛い。
そしてHERO Blackと比較すると、カラーレンダリングが少し違う気がするところが気になる。
GoProは他のアクションカメラと比べて、GoProカラーとも呼ばれる鮮やかな色味がお気に入り。これがHERO だと、どうも大人しい色味になっていて、色が目当てでGoProを買った身としては非常に残念。
オミットされた機能が多く微妙な仕上がり
機能的にもHERO12 Blackと比べてオミットされて痛かった機能は以下の通り。
- 60fps以上での撮影
- スーパーフォト
- TimeWarp / タイムラプス
- 手振れ補正(アプリ経由なら可)
手ブレ補正はアプリ経由だから、直接の映像は使えない。タイムワープは非搭載。写真もSuperPhotoは使えないと、GoProを選ぶうえで最低限欲しい機能が非搭載。
これはアクションカメラを使う上で極めて厳しく、あえてHEROを選ぶ理由はない。
HyperViewとか10bit撮影とかいらんから、この機能+バッテリー交換可能で199ドル(34,800円)だったらマジでおすすめでした。
過去にミニGoProがヒットした例はない
GoProはこれまでもネタに困るとミニGoProを出してきたんだけれど、これがヒットした聞いたことがないです。
廉価版を含めると
- HERO5 Session
- HERO(2018)
- HERO7 SILVER/WHITE
- HERO11 mini
という小型or廉価版があるけれど、どれも肝心の機能を削っててヒットしたことはないです。
HERO11 miniはコンセプトは良かったけれど、バッテリー交換不可だったからな〜。
GoProは電池持ちが悪いし、謎フリーズも発生するからバッテリー交換可能は必須のカメラです。
DJI Osmo Actionシリーズが強い
GoProのライバルとして、ドローンの巨匠DJIからOsmo Actionシリーズが展開されています。
価格は定価、セール価格ともにGoProより少し安めで性能も十分。レビュー動画を見て回って個人的に判断した費用は下記の通り。
GoPro HERO13 | DJI Osmo Action 5pro | DIJ Osmo Action 4 | |
画質 | ◎ | ◎ | △ |
色味 | ◎ | 〇+ | ○− |
画角 | 〇 | ◎ | ◎ |
手ブレ補正 | ◎ | ◎ | ◎ |
長時間撮影 | △ | ◎ | ◎ |
暗所撮影 | △ | ◎ | 〇 |
品質 | △ | ◎ | ◎ |
価格 | △($399 / 68,800円) | 〇($349 / 55,000円) | ◎($299 / 36,520円) |
画質と色味以外の点で、osmo action4/5proがリードしています。
しかし安定して撮影できるっていうのがメリット。
大企業ならではのサポートの良さと品質の高さも見落とせない。
Osmo Action 5proは色味の面でも4と比べてGoProに寄せてきているので、比べなければ十分な絵が撮れそうです。
Osmo Action 5proと4を比べた動画ですが、5proのほうが鮮やかでパリッとした写りです。
こちらも海外の方の動画で、HERO13とOsmo Action 5proを比較した動画。
色味はGoProのほうが好きではあるものの、僅差になっています。
GoProってまだまだ新興企業なので、カメラやアプリの安定性は低いし、純正バッテリーが膨らむ品質です。

わかりにくいけれど膨張した純正バッテリー。よく見ると端っこのプラ部品が浮いてます。
令和の時代に純正バッテリーが膨らむなんて思いもしなかった。
ただGoProカラーに惚れた身としては、簡単にGoProから離れられないのが本音。
とはいえOsmo Action5proが、だいぶGoProに寄せてきているから僅差になりつつあります。
GoProはプロ向け要素が強い
GoPro HERO13はこれまでのフラッグシップと同様に
- HyperView(4K以上のみ)
- HDR撮影(4K以上のみ)
- 10bit撮影(4K以上のみ)
- Log撮影(4K以上のみ)
- タイムコードシンクロ
- GPSデータの取得(HERO11以来の復活)
- Bluetoothオーディオ対応
という機能があります。
ただし、どれもアクションカメラとして副需品程度のもの。
あったら便利だけれど、一般ユースだとあまり使わないでしょう。
そもそも目玉のHyperViewが4K以上じゃないと使えないのが謎。
4Kって容量をめちゃめちゃ食うのでFHDのほうが使いやすいんです。GoProだとFHDも4Kもそれほど変わらないし。
実際にHERO9を使っているけれど、FHD60fpsの動画しか撮影してない。
一般人がアクションカメラに求めるものは広く・手ブレが少ない・感動的な動画であって、プロが使う機能ではないです。
GoProカラーが好きならHERO12/11/10でも楽しめる
とはいえGoProの絵作りは絶対的な強みがあって、昼間の屋外で撮れる鮮やかなカラーに惚れ惚れします。

これは海岸線を歩いて撮った映像の切り抜きだけれど、惚れ惚れする空と海。HERO9で撮影。
作りすぎて自然じゃないって意見もあるけれど、私はGoProカラーが大好き。
iphoneの絵作りが世間受けしているのと同様、GoProカラーにも人を惹きつける魅力があります。
こればっかりはOsmo ActionがGoProに勝てないところ。それだけGoProカラーには魅力がある。
けれども、これは最新のHERO13でなくてもOKで旧型のHERO9/10/11/12でもOK。
GoProカラーを楽しむだけなら、わざわざ最新型を買わなくても大丈夫です。
HERO9の続投決定。後継はOsmo Action 5proか

予備&ウォーターレジャー用に使っていたHERO7 WHITEは今となっては手ブレ補正が弱いから、いっそ両方手放して新調しようと思ったけれど、まだまだHERO9でも戦える。
映像を仕事にするなら最新のGoPro&Osmo Actionがいいとは思うけれど、あくまで個人用だからね。
ただしHERO9が壊れたときの後継機は、Osmo Action 5proが有力候補です。
アクションカメラは長らくGoProが絶対的王者だったため、GoProは王者の戦略をとってこれました。
バッテリーは膨らむしバグが多いし安定しないし、あと高いし。
それでもGoProを推してきたのはGoProにしか撮れない映像があったから。
しかしOsmo Action 5proの登場で、GoProでなくてもいい動画が撮れるようになりました。
ほんとはGoProがいいけれど、安定性・バッテリー品質・値段を考えると来年に型落ちで安くなったOsmo Action 5proを選ぶのが正解な気がします。
長らく70%以上を維持してきたGoProの国内シェアも50%にまで落ちてきているし、そろそろDJIに乗り換えるときが来たのかもしれません。
ちなみにGoProを買うなら公式ストアから買ったほうが、何かとセールをしていてお得です。
追記:GoProサブスクでDJIより長く使える
すっかり忘れていたけれど、GoProのサブスクリプションPremiumなら、どんなGoProでも低価格で交換可能。
HERO5 Black以降のGoProなら、$99で新品のGoProに交換してくれる制度なんです。
年2回の制限はあるけれど、これはめっちゃ魅力的。
HERO5なんて8年前のカメラなのに交換してくれる。
しかも、まぁこれはネットの情報だけれども、在庫がなかったら勝手にアップグレードしてくれるみたい。
HERO7がHERO10になった話もあるから、長く使っても$99で新しくなる。
円安だから$99は16,000円ぐらい。サブスクは初年度3,000円のキャンペーンをしょっちゅうやっているから、約2万円で新しいGoProになるっていう計算です。
HERO10やHERO11みたいに熱暴走に弱い個体にあたることもあるから、人によっては使いにくいけれどもね。
ちなみに今の規約だと、メルカリでジャンク品のGoProを使っても交換してくれるみたい。おかげでジャンクGoProが高い。
ただGoProも赤字みたいだから、この制度がいつまで続くのかは謎。
DJIもDJI Care Refreshっていう保証に入れば3000円弱で交換できるけれど、これは最長2年だからGoProのほうがサービスは手厚い。
高いけれど最初にGoProを買っておけば、2万円でそのGoProと同品か後継機に交換してくれます。
これを考えるとHERO9を売る理由は皆無だから、当分はHERO9に頑張ってもらって、壊れたら2万円で新しいGoProに交換してもらうかな。
この制度が終わったときが、GoProとグッバイするときということで。
しかしOsmo Action 5proも捨てがたい性能はしているし、将来的にはGoProとOsmo Actionの2台体制を構築するのが理想化もしれない。