日本で最も売れているiPhone。ハイエンドなスペックや使いやすいOS、そしてきれいに撮れるカメラなどスマホとして最高の性能を持っていますが、注目したいのは動画撮影するときの手振れ補正です。
iPhoneの手振れ補正について解説します。
iPhoneの手振れ補正
広角カメラは光学式の手振れ補正
手振れ補正にはレンズやセンサーが動く光学式と、撮影した映像をスマホが処理して手振れを抑える電子式があります。
当然物理的に手振れを抑える光学式の方が高機能で高価なわけですが、iPhoneの場合は広角と望遠カメラに光学式手振れ補正を採用しています。ハイエンドスマホにおいては光学式手振れを採用しているカメラがほとんどなんですが、iPhoneの手振れ補正は一線を画しており、特に動画撮影において絶大な性能を誇っています。
iPhone13シリーズの広角はすべてセンサーシフト方式
光学式手振れ補正の中でも、レンズ内手振れ補正とセンサーシフト式手振れ補正にわかれます。
手振れ補正をレンズが動いて抑えるのがレンズ内手振れ補正、センサーが動いて補正するのがセンサーシフト式です。
スマホのサイズだとセンサーシフト式の方がコストがかかっていて、iPhone13シリーズでは標準の広角レンズにセンサーシフト式を採用しているため、今までも強力だったiPhoneの手振れ補正がさらに強力になりました。
もはや動画撮影ならiPhone一択という具合です。
センサーシフト方式は広角レンズに強い
一般にレンズ内手振れ補正は望遠に強く、センサーシフト式は広角に強いです。
ここでいう望遠ってスマホの望遠レンズではなくて、野鳥を撮影するときのような望遠レンズなのでスマホレベルではセンサーシフト式が優位だと思って大丈夫です。
よってスマホにはセンサーシフト式の方がより手振れを抑えられます。
超広角カメラは電子式手振れ補正
ダイナミックな映像が撮れる超広角カメラは電子式手振れ補正です。
ただし超広角カメラは広角や望遠と比べて手振れを感じにくく、超広角カメラの第一人者のGoProでさえ最初の方は超広角カメラに手振れ補正を搭載していませんでした。よって電子式手振れ補正でも十分手振れを抑えてくれます。
GoPro並みの手振れ補正
GoProは2018年に発売したHERO7 BlackでHyperSmoothという手振れ補正がジンバル並を謳ったカメラを発売しています。
この手振れ補正には非常に優秀で手振れを感じないくらい抑えてくれます。
iPhone11以降にも超広角カメラが搭載され、この画角がGoPro並みであり圧倒的な画角に加えて優秀な手振れ補正能力を持っています。
GoProにはiPhone11にない機能や長所がありますが、手振れ補正に限って言えば余程ハードな環境でない限りGoProと肩を並べる撮影性能をしています。
比較動画を紹介
iPhone11・12・13の手振れ補正を比較
iPhone11・12・13のカメラ性能を比較している動画を拝見します。
どれも手振れ補正が優秀なので一見すると変わりないですが、めちゃくちゃよく見ると11・12は手振れを抑えきれず画面が波打つ瞬間があります。センサーシフト式を搭載したiPhone13がやや優勢かといった感じです。
ただしiPhone以外で11・12以上の手振れ補正能力を持ったスマホはそうないので、いま買ったとしても最高の手振れ補正能力を手に入れることができます。
iPhone13とGalaxyS22の手振れ補正を比較
iPhoneと双璧をなすGalaxyシリーズから、最新のGalaxy S22とiPhone13を比較した動画を拝見します。
Galaxy S22はアンドロイドスマホの中では珍しく、画角がiPhoneと近くカメラ性能も肩を並べるシリーズです。しかし調査してみるとS22の手振れ補正はセンサーシフトではなくレンズ内手振れ補正のようです。
しかも4K60fpsでの撮影ではS22がカクついている場面があるのに対して、iPhone13は常に安定した撮影をしています。
iPhone13 ProとGoPro HERO10の手振れ補正を比較
iPhone13 ProとGoPro HERO10を比較している動画を拝見します。この人はいろんなアクションカメラやスマホの動画テストをしている方で、気になるスマホがあったら必ず動画を拝見しています。
ここではiPhoneの方が画角が広く音質もよく、画質もパリッとしていてiPhoneの圧勝となっています。
もっともGoProはSuperViewという左右端を引き延ばして画角を広くするモードもあるので、超広角カメラに限ってはGoProの方が機能が充実していて、当然アクションカメラとしてはGoProのほうが強いです。
手振れ補正が強力なおすすめiPhone
おすすめはiPhone13・iPhone13 Pro コスパはiPhone11
手振れ補正に限るならセンサーシフト式を採用したiPhone13シリーズがいいです。iPhone13miniだとバッテリー容量が少なく、長時間撮影にはあまりにも不利で、Maxは高くて大きく撮影するなら通常サイズがいいです。
iPhone13でついにセンサーシフト式を採用して最高の手振れ補正を手に入れたiPhoneですが、しかし反対にこれ以上の劇的な進化は望めないことになっています。おそらく当分はiPhone13に勝る手振れ補正をもった端末は出てこないでしょうから、後継機種を待たずにiPhone13を選ぶのは正解かと思います。
ただし値段と性能のコスパで選ぶのであれば、最新機種と比べても色あせない性能を誇るiPhone11は非常に魅力的です。