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【コダック PIXPRO WPZ2】お手頃な防水・耐衝撃カメラを作例付レビュー

2023年11月1日

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子供のために安くて丈夫なカメラが欲しい

丈夫なカメラが欲しい。
それなら雑に扱えるし、子どもが使っても簡単には壊れないだろう。
海とかプールでも使いたいから防水がいい。

ということで防水・耐衝撃に優れたカメラを検討したんですが、結構いい値段がします。

この手のカメラってOM SYSTEM Tough TG-7とかRICOH WG-80があるわけですが、WG-80で4万円、TG-7で6万円ぐらい。

WG-80は仕事で使ったことがあって、耐衝撃カメラの割に良い写りをするんだけれど子どもが使う&プールしか出番がないカメラに4万は出せん。
TG-7はF2.0のレンズが魅力だけれど、一眼カメラの方が高性能だしな~。

ということで、値段につられてPIXPRO WPZ2を買いました。

結論をいうと絵はエントリーコンデジだけれど、防水耐衝撃が付いたハードユースに向いたカメラと思った次第です。

KODAK PIXPRO WPZ2

スペック

画素数有効1635万画素
センサーサイズ1/2.3型
焦点距離(35mm換算)27mm~108mm
F値F3~6.6
ISO感度100~3200
動画性能FHD/30fps
インターフェースmicroUSB
Wi-Fi
背面液晶2.7型・23万画素
防水性能15m/IPX8
耐衝撃性能2m
サイズ(mm)/重さ103.2×66.7×52.4 / 176g(本体のみ)

ちなみにコダックはフィルムメーカーとして名をはせていましたが、2012年に経営破綻&デジカメ事業から撤退。(Wikipedia調べ)
それ以降は米企業JK Imagingがコダックブランドとしてカメラを製造。

だからフィルムの色味みたいな絵作りは感じられず、普通のデジカメという感じです。

コダックだからってコダックフィルムの色味を体験できるわけではないからご注意を。

外観

光の当て方によっては黄色ですが、実際はもうちょっとオレンジ色かも。
デザインはアウトドアっぽいけれどオモチャみたいな可愛い感じもします。

レンズは沈胴式。
まるでコンデジに防水ケースを被せたような感じです。

レンズはコダックのPIXPRO FZ45という1万5000円のコンデジと同じスペックだから、おそらく共有してるんでしょう。
単焦点ならもう少しレンズの性能も上がったんだろうけれど。

唯一開閉するバッテリーのフタの頑丈さには気合入っています。
フタのロックは二重式で、水中でも誤開閉のないように配慮されています。

三脚ねじのところはプラスチック。
カメラの性格上、あまり三脚を使うシーンは少ないからノープロブレム。

左はiPhoneとほぼ同じ大きさのスマホ。
意外とコンパクトなんです。

万年初心者が撮ったWP2の作例

たぶんPIXPRO WPZ2を買いたい人で一番気になるのが作例だと思うんで、ちょっと多めに用意しました。

万年初心者の作例なんで、構図とかカメラ設定とかは適当。
ほとんどプログラムオートか自動モードで撮ってあります。

駅のホームで。
空が白飛びしています。ダイナミックレンジは狭い模様。

解像感はそれほど高くないです。

ここでも空が白飛びしてます。

こっちの右上が白飛びしてますね。
近くの被写体はトリミングしなければいけるかも。

照明が大量にあると屋内でもそれなりに撮れそうです。

これは4倍ズームで撮った唯一の写真。

目の前に置いてもボケ量はこれが限界。
1/2.3型なんで、そもそも期待したらイカンですが。

自動モードで撮ると、やたらフラッシュをたきたがります。

作例は全部フラッシュなしVer。

スマホ、ミラーレス一眼と作例を比較

PIXPRO WPZ2
Pixel6a 他人が写っていたので左上は加工してます。
LUMIX DC-G99 + LEICA DG SUMMILUX 15mm / F1.7 ASPH.

やっぱり解像感は一眼カメラに勝てないし、画像処理って面ではスマホが優れています。
暗所は明るいレンズが付いた一眼カメラが強い。
まぁ分かり切っていたことだけれど。

良いスマホを持っているのなら、スマホで撮った方がキレイに残せると思います。
OIS(光学手振れ補正)もついていないし、ミドルレンジスマホと比べても厳しいところがあります。

デメリット

液晶が悪い

背面液晶がいまどき23万画素しかありません。

おかげで撮影後の写真の画質が壊滅的。
画像データをパソコンやスマホに移してから見ると、意外と高画質で撮れてるな~って思ったこともチラホラ。

ただ背面液晶が粗すぎて、ピントがブレてるのかも見分けがつかない時があります。
後からスマホで見てみるとブレてたなんてことがあるから、持ち帰ってから失敗が判明する可能性も。

一つ一つ拡大してチェックするなら失敗リスクも減らせるだろうけれど、そこまでの手間はね。

このカメラで本気の写真は撮る人は少ないだろうから、許容範囲かもしれないけれど。

やっぱり暗所に弱い

F値がF3スタートと、この価格帯では至って普通の数値なんだけれど、暗いところで撮るにはやっぱり足りない。
F1.8あれば安心ではありましたが、やや暗いレンズを使っています。

レンズがやや暗いし手振れ補正もないから暗所で撮ると手振れや被写体ブレ、そもそもISOの性能が高くないのもあって画像が崩壊します。

すごく丁寧に撮ったらイケるかもしれないけれど、それなら一眼カメラ使ったらいいし耐衝撃・防水っていう性格上、晴れた日のアウトドアで使うよう想定されているのかも。

個人的にはズーム機能を捨てて、単焦点としてF値を明るくしてくれた方が、コスパはより高かったと思う。

工事用のCALSモード搭載だから、水中やら工事現場での写真撮影にズームが必要ならまぁ納得ではある。

多くを求めない防水カメラとして良コスパ

見た目はいかにもアウトドアって感じでスペックも耐衝撃・15m防水と良い感じ。
写し出される写真は一昔前のエントリーコンデジの域を出ないから、コンデジに防水ケース被せただけみたいなカメラです。

しかし雑に使っても壊れないっていうのはこのカメラにとって最大のメリット。
サイズも雰囲気以上に小さいから、子どもが使っても安心。

ボタンも少ないが故に操作が単純だから、説明書なしでも簡単に撮影できます。

注意してほしいのは、iPhoneとかハイエンドスマホのような画像補正が効いた写真は無理ってこと。
間違ってもiPhoneの代わりにはならないです。

このカメラで良い写真を撮るには、完全にその人の腕に依存。
だからこそ練習用にはいいかもしれない。なんてったって衝撃に強い設計だし。

夏とかでプールや海などスマホじゃ厳しいところでガシガシ使うには良いカメラでしょう。
これが2万円で買えるなら、アウトドアで使うつもりで買ってもいいカメラです。

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