Amazon Fire HD 10 2023(第13世代)
スペック
Fire HD10 2023 | |
---|---|
発売日 | 2023年10月18日 |
CPU | MediaTek MT8186 |
メモリ | 3GB |
ストレージ | 32G/64G |
ディスプレイ | 10.1インチ 解像度:1,920×1,200(FHD) 材質:液晶? |
リフレッシュレート | - |
バッテリー | ‐ (最大13時間) |
リアカメラ | 500万画素 |
インカメラ | 500万画素 |
スピーカー | ステレオスピーカー |
セキュリティ | 指紋認証:非対応 顔認証:非対応 |
防水防塵 | -(不詳) |
サイズ(mm) | 246x 164.8 x 8.6 |
重量 | 434g |
価格 | 19,980円 |
処理能力
Fire HD 10 2023のSoCはMT8186だといわれています。
前モデル比で25%の性能アップしている模様。
第11世代HD10はMT8183というチップを搭載していて、AnTuTu Ver.9のスコアはおよそ16万~18万点。
HD10 2023のAnTuTuベンチマークはVer.10で30万点ぐらいです。
HD10 2021のVer.10スコアが23~24万点のようなので、ややアップという程度。
AnTuTuスコアの目安は下記の通り。
Antutu Ver.10 スコア | 動作の目安 |
---|---|
60万点以上 | 動画編集からゲームまで、なんでもOK |
45万点前後 | 普段使用で困ることは無いです。 |
35万点前後 | ちょっと動作のもたつきが気になり始める |
15万点~25万点 | 必要最低限です |
15万点以下 | 動画鑑賞用。マルチタスクは無理 |
やはりスペックが最低限なのは変わりなしです。
Fire HD 10 2023の特長
これまでのHD10からあまり変わってなく、目新しい機能はスタイラスペンに対応したぐらい。
スタイラスペンを使って簡単な作図、絵画を描く用途には使えるかもしれない。
USI 2.0というスタイラスペンの規格に対応しているから、規格に合ったペンを使えば筆圧まで感知してくれる。
ちなみにこのペン、単6電池とかいう馴染みのない電池を使用。
しかしそこは世界のAmazon。Amazonベーシックの単6乾電池を販売しているから電池が切れても大丈夫。
あとはスピーカーは変わらずステレオでDolby Atmosに対応。
配置も横向きにしたとき左右に分かれるように配置してあるはずだから、動画鑑賞用としては良いと思います。
それからSHOWモードはやっぱり便利。
いざというときにアレクサになってくれるのはデカい。
これだけで1台はFire HD端末を買う価値はある。
まとめると
- ディスプレイはFHD
- Dolby Atmos対応のステレオスピーカー
- バッテリーは最大13時間
- スタイラスペン対応(USI 2.0)
- USB-Cケーブル
という特長です。
動画鑑賞のタブレットとしては及第点です。
歴代HD10と比較
HD10 2023 | HD10 2021 | HD10 2019 | |
---|---|---|---|
CPU | MT8186 | MT8183 | MT8183 |
メモリ | 3GB | 3GB | 2GB |
ストレージ | 32G/64G | 32G/64G | 32G/64G |
ディスプレイ | 10.1インチ 解像度:1,920×1,200(FHD) 材質:液晶 | 10.1インチ 解像度:1,920×1,200(FHD) 材質:液晶 | 10.1インチ 解像度:1,920×1,200(FHD) 材質:液晶 |
リフレッシュレート | - | - | - |
バッテリー | ‐ (最大13時間) | -(最大12時間) | -(最大12時間) |
リアカメラ | 500万画素 | 500万画素 | 200万画素 |
インカメラ | 500万画素 | 200万画素 | 200万画素 |
スピーカー | ステレオスピーカー | ステレオスピーカー | ステレオスピーカー |
セキュリティ | 指紋認証:非対応 顔認証:非対応 | 指紋認証:非対応 顔認証:非対応 | 指紋認証:非対応 顔認証:非対応 |
防水防塵 | -(不詳) | -(不詳) | -(不詳) |
サイズ(mm) | 246x 164.8 x 8.6 | 247x 166 x 9.2 | 262x 159 x 9.8 |
重量 | 434g | 465g | 504g |
価格 | 19,980円 | 19,980円 | 15,980円 |
2021年モデルからはお値段据え置き。
目新しい進化は無く、やっぱり動画再生専用機ってスペックをしています。
スタイラスペンに対応したけれども、本格的に書くならiPadの方がいいでしょう。
簡易的なEcho Showになってくれるのは共通なんで、アレクサでスマートホームを構築しているなら一家に一台あっても損はしないと思う。
我が家にはHD10 2019年モデルがあるけれども、やっぱりEcho Showモードは使うときは使います。
動画専用機としては、まだまだ最前線で戦えるから一度買ったら息が長いタブレットにはなるとおもいます。
デメリット
スペックはほぼ変わらない
だいたいHD10は2年毎にモデルチェンジされていて、直近だと2019、2021、そして今回の2023年モデルがある。
変わらないのはCPUの性能で
- 2019・2021モデルは2.0GHzのオクタコア
- 2023モデルは2.05GHz×2/2.0GHz×6のオクタコア
となっていて、2023年モデルで微妙に性能アップしたもののホントに微妙で処理能力は低め。
AnTuTuのスコアは2023年モデルでも30万点。
サクサク使うには厳しい数値です。
2021年モデルよりもスコアは上がってるとは言え、サクサク使いたいなら大人しくHelio G99搭載機を使うのがいいです。
うん、間違いなく。
円安でコスパ弱に
HD10 2023の時は19,980円と2021年モデルと比べてお値段据え置き。
まぁ値上げしたあとの価格だけれど。
スペックが微増したのに据え置きなんで、順当な進化といったところ。
しかしながら2019年モデルが頻繁に9980円セールをしていたことを考えると、やっぱりコスパは下がっている感は否めません。
それもそのはず、2023年はえぐい円安で輸入品の値段が爆上がり。
iPhoneなんて本国じゃ799ドルを維持しているのに、日本じゃ10万以上出さないと買えないモデルになってしまったわけで。
2019年はドル円が100円代で推移してたし、値上げというかコスパ弱になるのは仕方ないよな~って感じはあります。
けれどもHelio G99を搭載した良コスパタブレットが出始めたっていうのもあるし、安くてスペックがいいタブレットが出てきたのもあってコスパ弱にはなってしまいます。
ライバルにコスパは負ける
HD10 2023は2万円。セールでも1万円前半が良いところでしょう。
セールを狙えばHelio G99搭載モデルは2万円ちょいで狙えるし、AnTuTuベンチマークも40万点越えと十分なスペックを持っています。
しかもGMSを搭載しているから、スマホとの連携もピカイチ。
これなんて8GB/128GBでセールを狙えば2万円で買えるから、HD10と比べても圧倒的な性能差があります。
こっちはXiaomi Redmi Pad SE。
Snapdragon 680を搭載していて、AnTuTuスコアはHD10 2023とほぼ同等。
それでもGMSが使えるから使い勝手はこっちの方がいいかも。
もちろんどちらもEcho Showモードは使えないです。
Echo ShowモードとGMSはトレードオフだから、どういう運用をするかでどっちが良いかは変わってきます。
ただ汎用性が高いのはGMSだから、Androidタブレットの方がいいかもしれません。
あとはHD10 2023のセールでどうなるかですが、HD10 2021の値段改定後最安値が13,980円だったで、それくらいに下がれば万々歳。
少なくともでも6,000円プラスでHelio G99搭載機を買えるとなると、やはり厳しい感じはあります。
プライムビデオ専用機にするならアリ
あまりいいことを書いてこなかったけれど、やっぱりAmazonアプリとの相性は抜群だから、アマプラアプリなんかはサクサク動きます。
となるとプライム会員なことは必須。
そのうえでAmazonのサービスを堪能するんであれば、HD10は有力な候補になってきます。
動画配信サービスのメインがAmazonプライムビデオだったり、アマゾンミュージックをよく使うなり、Amazonフォトでスライドショーをしてフォトフレームみたいに使うなら、HD10は優秀なタブレットになってくれるはずです。
そもそもAmazonのためのタブレットなんだから当然かもしれないけれど。
もしもHD10を買うならコンテンツ消費専用として、2023でも2021でも安くなっている方を買ったらいいと思います。