1インチのカメラセンサーにライカの名を冠したセンサーを搭載するなど完全に高級コンデジなスマホのAQUOS R7。
前身のAQUOS R6からさらに進化して世に送り出されたスマホのメリットデメリットを考察します。
結論はレンズが広角すぎて、ちょっと人を選ぶかなという内容になったので、どうしてそう思ったのか解説します。
例によってレビュー記事じゃないので参考程度で見てほしいです。
AQUOS R7
スペック表
SHARP AQUOS R7 | |
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発売日 | 2022年7月8日 |
CPU | Snapdragon8 Gen 1 |
メモリ | 12GB |
ストレージ | 256G |
ディスプレイ | 6.6インチ 2,730×1,260 有機EL |
リフレッシュレート | 240Hz |
バッテリー | 5,000mAh |
背面カメラ | 4720万画素 F1.9 1インチセンサー Sony IMX989 像面位相差AF +測距用カメラ |
インカメラ | 1260万画素 F2.3 |
ビデオ撮影 | 8K 4K / 1080p 60fps |
スピーカー | ステレオスピーカー |
セキュリティ | 指紋(画面内)・顔認証 |
防水防塵 | IPX5・IPX8/IP6X |
おサイフケータイ | 〇 |
ワイヤレス充電 | 〇 |
サイズ(mm) | 161 x 77 x 9.3 |
重量 | 208g |
価格 | 198,000円(docomo) |
メリット
Leica監修のカメラ
ライカはドイツのカメラメーカーで、Leica製のレンズを買おうと思ったら平気で100万円を超えてくる超高級メーカーです。ゆえにカメラ好きには憧れでもあって、マイクロフォーサーズのライカが監修したレンズですがお気に入りの一つになってます。
AQUOS R7の良いところは何といってもLeicaの名を冠したレンズがスマホで使えるところで、写りはスマホのカメラを凌駕していると言ってもいいです。小さいレンズですがLeicaの名は伊達ではありません。
本体が無いので作例が無いのが残念ですが、センサーが大きいので寄ればボケを出すこともできるらしく、小さい物を寄って撮影する人は向いているカメラかもしれません。
1インチセンサー搭載
ソニーのIMX989センサーを搭載し、センサーサイズは1インチです。
1インチセンサーは高級コンデジで名高いRX100シリーズに搭載されているのと同じサイズのセンサーで、AQUOS R7は像面位相差AFに対応しています。像面位相差AFは位相差とコントラストAFの二つを足したAFで、要はピントが合うのがとても速いAFです。
前身のAQUOS R6ではコントラストAFでしたのでピント合わせに不満が出ていたようですが、像面位相差AFを採用することで改善が図られています。
実際にAFはスマホではとても速い印象で、もはやスマホではなくカメラと言えるものに仕上がっています。
ハイエンドCPU(SoC)
AQUOSはハイエンドスマホなので、当然CPUにはハイエンドのSnapdragon8Gen1が搭載されています。
Antutuのスコアは80万点前後になることが多いようです。
Antutu Ver.9 スコア | 動作の目安 |
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50万点以上 | 動画編集からゲームまで、なんでもOK |
40万点前後 | 普段使用で困ることは無いです。 |
30万点前後 | ちょっと動作のもたつきが気になり始める |
15万点~25万点 | 必要最低限です |
15万点以下 | 動画鑑賞用。マルチタスクは無理 |
処理能力に不満は全くない性能を有しているので、実際の動作は快適そのものになるでしょう。
リフレッシュレートが240Hz
リフレッシュレートが最大で240Hzのなめらかな表示に対応しています。
多くのハイエンドスマホが120Hz、最近ではミドルハイのスマホも同様のリフレッシュレートを叩き出しているけれど、240Hzは体感したことがない滑らかさになるでしょう。
ただ60Hzを使い続けている身としては、120Hzと240Hzの違いが判らなさそうではあります。
デメリット
クロップで使うカメラ
撮影に使うカメラは1つで、焦点距離は19mmの超広角カメラです。
このカメラをクロップして(切り取って)、超広角・広角・標準・望遠カメラに合わせて撮影します。
クロップするということは、画像を切り取ることになるので広角や標準で撮るとせっかくの1インチセンサーが活かせないことになります。
19mmの撮影で1インチセンサー全てを使っていると仮定すると
- 広角27mmで70%
- 標準35mmで54%
- 望遠50mmで38%
の使用面積になります。1インチセンサーの面積が約116mm2、2/3センサーの面積が約58mm2となり約半分の面積です。
つまり19mmの超広角レンズで標準画角を撮影すると、2/3センサーと同じ面積しかセンサーを使用していない計算になります。
せっかく1インチセンサーを搭載しているのに標準画角で撮るのが好きな方はちょっと損をしているような気がします。
電子手振れ補正
写真撮影に特化してるカメラなので、光学手振れ補正は積んでいません。
よって動画撮影時における手振れ補正は電子手振れ補正のみになります。
基本性能がいいので電子手振れ補正でもいい感じで撮れていますが、やっぱり歩行時の滲みが気になる感じがしています。
超高額
価格がドコモオンラインショップで198,000円とスマホとしては超高額な値段になっています。
シングルカメラ構成としては、同じ1インチセンサーを搭載したXperia PRO-Iの179,300円を超えた超高価格帯になっています。
約20万円あれば、
このマイクロフォーサーズを使ったライカの高級コンデジを買うことだってできます。
ちょっと高額になりすぎた感じが否めません。
結論|広角好きに差さるスマホ
1インチセンサーを搭載し、Leicaの名を冠したレンズを搭載するスマホです。
何といってもカメラに特化したスマホで、スマホでLeicaを体感したい方にお勧めのスマホです。高級コンデジに手が届く価格ですが、Leicaのカメラをスマホサイズで持ち歩けると思うと機動性で右に出るものはありません。
クロップの問題も広角好きなら問題ない範囲であるので、広角寄りの写真が好きな方にはおすすめできるスマホでした。
ただ個人的には標準が好きなので、調査した結果ちょっと合わんなと思いました。