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【AQUOS sense7】バランス良し。でもPixel6aが強い

2022年11月18日

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AQUOSsense7が発売されました。大型センサー搭載で気になったスマホなので、調べ上げて解説しています。

結論としてはPixel6aに軍配が上がったのでその理由を見て行ってもらえると嬉しいです。

スペック

スペック表

AQUOS sense7
発売日2022年11月4日(docomo・楽天)
CPUSnapdragon695 5G
メモリ6GB
ストレージ128G
ディスプレイ6.1インチ 2,432×1,080 
有機EL 
リフレッシュレート60Hz
バッテリー4,570mAh
背面カメラ広角5030万画素 F1.9
超広角800万画素 F2.4
インカメラ800万画素 F2.0
ビデオ撮影1080p 60fps
スピーカーモノラルスピーカー
セキュリティ指紋(画面内)・顔認証
防水防塵IPX5・IPX8(お風呂防水対応)
おサイフケータイ
ワイヤレス充電-
サイズ(mm)152.0×70.0×8.0
重量158g
価格49,980円(税込み)※楽天

メリット・デメリット

メリット

  • 1/1.55インチ大型センサー搭載
  • 像面位相差AF
  • マスク対応顔認証
  • MILスペックの耐衝撃
引用 公式ホームページ

カメラがスマホにしては大型の1/1.55インチのセンサーを搭載。写真のきれいさは画素数ではなくて、センサーサイズとレンズで決まります。だからセンサーは大きければ大きいほうがいい。センサーサイズが大きいPixel7と比べると

  • Pixel7  →  1/1.3インチ
  • AQUOSsense7 → 1/1.55インチ

でPixel7に近いセンサーサイズになりました。Snapdragon695 5G搭載機の中ではカメラ性能に比重を置いている機種です。AFも像面位相差AFといって、オートフォーカスの速度が速い方式を採用しているので明るい環境であればピントがバッチリ決まるでしょう。

引用 公式ホームページ

マスク対応の顔認証をしているのもポイントです。外出時のロック解除でイラつくこともなくなります。ただしこれはスマートウォッチを利用してスマートロック機能を使うことで代用できます。

引用 公式ホームページ

公式ホームページによるとMILスペックの耐衝撃性能を持っています。MILスペックはアメリカ軍の物資採用に使われる規格で、AQUOSsense7は米国国防総省の調達基準(MIL-STD-810G)に準拠しています。試験内容の詳細は出てきませんでしたが、例としてDynabookにおける同規格のテスト内容が

  • 76cmの高さから落下テスト
  • 26方向から落下させる

とあったので、同じような耐衝撃テストは突破できると考えていいでしょう。

デメリット

  • Snapdragon695 5G
  • 手振れ補正が低スペック
  • 超広角カメラが低スペック

しかしながら5万円という価格帯でCPUがSnapdragon695 5Gというグレードが低めのチップを搭載しています。同じような価格帯のPixel6aがハイエンドチップを搭載していることを考えると少し割高感があります。同じCPUを搭載した

が3万円台から買えるのでカメラ性能を考慮したとしてもちょっと高いかなと。

また手振れ補正が電子手振れ補正のみです。

電子手振れ補正は写真を撮るときには使えないので、特に夜間撮影には全く向かないカメラになります。Pixel6aが光学手振れ補正対応ということを考えると、カメラに求めすぎるのは厳しいところ。

それに超広角カメラが800万画素となります。写真は画素数ではないんですが、800万画素の超広角カメラは2万円のスマホにも搭載されているカメラです。5万円のスマホなのに超広角カメラは廉価スマホと同じというのは残念。

処理能力

搭載しているCPUはSnapdragon695 5Gです。このCPUを搭載したスマホはAnTuTuのスコアで

  • 40万点弱ぐらい

とされています。スコアの目安は下記表のとおりです。

Antutu Ver.9 スコア動作の目安
50万点以上動画編集からゲームまで、なんでもOK
40万点前後普段使用で困ることは無いです。
30万点前後ちょっと動作のもたつきが気になり始める
15万点~25万点必要最低限です
15万点以下動画鑑賞用。マルチタスクは無理

普段使用で困ることは少ないものの、動画編集やゲームをするには厳しい性能です。

カメラ性能

1/1.55インチの大型センサー

引用 公式ホームページ

なんといっても目玉は大型センサーです。繰り返しですが写真はセンサーサイズとレンズで決まります。レンズは有名カメラメーカーが監修でもしない限り差を出すのは厳しいので、センサーサイズが重要なのは間違いないです。あのiPhoneも14Proからセンサーサイズを大型にしたことからもセンサーの大きさがものを言うことは間違いないです。

レンズの明るさはF1.9とスマホの中では控え目。いろんなレビュー動画で写真性能をチェックしましたが、

  • 写真は比較的みたままの質感で画像処理は多くない
  • 全体的に少し暗めの写真
  • 夜間撮影は暗くて明るい写真にはならない

といった感じでハイエンドスマホのようにパット撮るだけで映える写真は厳しい解像感は良い感じなのですが、大型センサーを搭載してこれか~ってのが正直な感想。

写真撮影では手振れ補正は使えない

写真撮影で手振れ補正を使うには光学手振れ補正が必要。

これはレンズやセンサーが物理的に動いて手振れを補正するもので、写真・動画のどちらにでも使えます。

しかしAQUOSsense7に搭載されているのは電子手振れ補正。これは手振れ補正を電子的に補正するもので、レンズやセンサーに部品を付けなくていいから安く作れるけれど、動画にしか使えないのがデメリット。だからAQUOSsense7は写真撮影で手振れ補正を使えません。

せっかくの大型センサーを搭載してるのに手振れ補正が使えないのはつらい。

動画の手振れ補正はFHD30fpsから

搭載しているCPUがSnapdragon695 5Gだからか、4K撮影はできません。それどころか動画撮影の手振れ補正も30fpsまでしか使えないという使用。定点撮影なら30fpsでも使えないことはありませんが、自分が動いたりスポーツシーンの撮影では60fpsは必須。

手振れ補正の能力もにじみやゆがみが出ていることから、動画撮影の性能は高くないです。

せっかく大型センサーを搭載しているのに活かしきれていない。これより少し大きいセンサーを搭載したPixel6が動画でも超高画質な映像が撮影できることを考えると、ちょっと厳しいところはあるかなという印象です。

総評:国産スマホということが強み

せっかく大型センサーを搭載したのに、カメラ性能がもう一歩というのが正直な感想。

確かにAQUOSsense7は

  • 大きなカメラセンサー
  • 防水・防塵・耐衝撃
  • おサイフケータイ搭載
  • 国産スマホ

という日本では受けそうな特徴を持ってはいるんだけれど、値段は5万円ぐらいというミドルレンジな価格帯。

この価格帯にはPixel6aがいます。高度な画像処理能力と優れた手振れ補正を持っているレンズ、ハイエンドの処理能力を持つPixel6aにはAQUOSsense7は太刀打ちできないのが現実で、比べた時に勝てるとしたら国産スマホということろだけ。Pixel6aのコスパがずば抜けているので厳しい戦いになるのは仕方ないですが、それなら価格帯を分けてほしかったところ。AQUOSsense6が4万円台で発売されていたので、実質1万円くらいの値上げ。カメラ性能が上がったことは喜ばしいけれど、ちょっと足りなかったかもしれない。

しかしながら国産スマホの中ではコスパは良いほうなので、国産メーカーにこだわりがあるのならいい選択しかもしれません。

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