AQUOS R8/R8pro
スペック
機種名 | AQUOS R8 | AQUOS R8 pro |
---|---|---|
発売日 | 2022年8月10日 | 2023年7月18日 |
CPU | Snapdragon8 gen2 | Snapdragon8 gen2 |
メモリ | 8GB | 12GB |
ストレージ | 256GB | 256GB |
ディスプレイ | 6.39インチ 2,340×1,080 有機EL(Pro IGZO OLED) | 6.6インチ 2,730×1,260 有機EL(Pro IGZO OLED) |
リフレッシュレート | 240Hz | 240Hz |
バッテリー | 4,570mAh | 5,000mAh |
背面カメラ | 広角5,030万画素 F1.9 超広角1,300万画素 F2.3 | 広角4,720万画素 F1.9 |
インカメラ | 800万画素 F2.0 | 1,260万画素 F2.3 |
スピーカー | ステレオスピーカー | ステレオスピーカー |
セキュリティ | 指紋(電源ボタン)・顔認証(マスク対応) | 指紋(画面内)・顔認証(マスク対応) |
防水防塵 | IPX5・IPX8(お風呂防水対応)/IP6X | IPX5・IPX8(お風呂防水対応)/IP6X |
おサイフケータイ | 〇 | 〇 |
ワイヤレス充電 | 〇 | 〇 |
サイズ(mm) | 159 x 74 x 8.7 | 161×77×9.3 |
重量 | 179g | 203g |
価格 | 146,850円(税込み)※ドコモ | 209,000円(税込み)※ドコモ |
処理能力
搭載してるCPUはSnapdragon8 gen2です。
まごうことなきハイエンドなCPUで、AntutuV10のスコアは
120万~140万点
というぶっちぎりなスコアをたたき出すようです。
ここまでスコアがインフレしたら、何に使うのか意味不明。
まぁ動画編集の書き出しは早くなると思いますが。
ちなみにAntutu Ver.10スコアの目安はこんな感じ。
Antutu Ver.10 スコア | 動作の目安 |
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60万点以上 | 動画編集からゲームまで、なんでもOK |
45万点前後 | 普段使用で困ることは無いです。 |
35万点前後 | ちょっと動作のもたつきが気になり始める |
15万点~25万点 | 必要最低限です |
15万点以下 | 動画鑑賞用。マルチタスクは無理 |
ハイエンドの目安となる60万点の倍ですね。
ホントなにに使うんでしょう、このスペック。
どちらにせよR8/R8proの両方ともハイエンドとしてのスペックは持っているということです。
カメラ性能
カメラセンサーは大きい
機種名 | AQUOS R8 | AQUOS R8 pro |
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センサーサイズ | 1/1.55インチ | 1インチ |
レンズ | F1.9 Leica監修 HEKTOR | F1.9 Leica監修 SUMMICRON |
焦点距離 | 換算23mm | 換算19mm |
センサーサイズは上記のとおり。
一般にセンサーサイズが大きいほど、良いカメラ性能と言われているから大型センサーを搭載したR8 proはこの上ないカメラ性能を持っているはず。
iPhone14無印のセンサーサイズが1/1.7インチ、iPhone14Proが1/1.3インチと言われているから、R8でもiPhone14以上iPhone14Pro未満のセンサーサイズです。
R8 proなんて高級コンデジに搭載されているようなセンサーサイズだから、どれだけ写真に特化したスペックを持っているかわかります。
そして焦点距離はどちらも広め。
焦点距離で画角が決まるんだけれど、大体のスマホはメインカメラの画角が換算26~28mmぐらい。
R8/R8proはそれより小さい数字だから、広めに撮影することができます。
正直、画角っていうのは好みの問題が出てくるから一概には言えなんだけれど、広大でダイナミックな写真を撮りたいひとにはいいと思う。
特に街角のスナップ写真なんかよく撮る人にはいいんじゃないかな。
狭く撮るにはデジタルズームしかないけれど、センサーサイズが大きいから許容範囲には収まるとは思います。
電子手振れ補正
R8/R8proともにカメラに特化したおかげで、光学手振れ補正には未対応。
だから写真を撮るときは手振れ補正は効かないし、動画撮影するときも電子手振れのみ。
電子手振れ補正が入ると、どうしても動画の画質が怪しくなるから動画撮影をメインにしたい人にとってはR8/R8proは合わないスマホになります。
動画撮影のテスト動画をいろいろと見たけれど
- 発色は良くて白飛び黒つぶれも少なく良い感じの動画になる
- 画面の端っこが波打つコンニャク現象はない
- 手振れ補正のにじみが強く、歩きながらの撮影だと気になる
といった感じで、どうしても価格のわりに手振れ補正は弱い。
それでも電子手振れ補正のみと考えると頑張っているほうだけれど。
だから繰り返しになるけれど、動画撮影をメインにしたい人や手持ちで夜景を撮りたい人には、光学手振れのないR8/R8proはおすすめできません。
特長
Leica(ライカ)レンズには期待したい
なんといってもR8/R8proのカメラにはLeicaが監修していることが最大の特長です。
Leicaはドイツにある光学機器メーカーで、カメラに関しては世界的に有名な企業の一つ。
Leicaのカメラをまともに買うなら100万円でも足りないくらいの超高級品。
監修とはいえ、そのLeicaの写真をスマホで楽しめるのならカメラ好きとしてはこの上ない特長です。
R8はHEKTOR(ヘクトール)、R8 proはSUMMICRON(ズミクロン)が監修とされています。
Leicaの公式サイトによると
- HEKTOER 絞り解放でF2.5のレンズのこと
- SUMMICRON 絞り解放でF2.0のレンズのこと
と説明されていますが、R8シリーズではどちらもF1.9。
ちょっと違いがわからないからどのような違いがあるかは不明。
ただのカメラ好きにとっては違いが全くわからねえぜ。
あと残念ながら実機が手元にないから作例を作れないのが悔しいけれど、いつでもLeicaを味わいたいならR8/R8proはちょうどいいスマホです。
R8proはレンズフィルター装着可能
専用ケースを用意することで、カメラのレンズフィルターを装着可能。
レンズフィルターを使うことによって
こんな感じに明るいところでも川の流れを躍動的に撮影することができる。
まぁこういう撮影はしないから詳しくはわからんのだけれど、レンズフィルターを駆使して写真を撮りたい人にとってはカメラの軽量化にもなります。
そこまでがっつり写真を撮るのに1インチセンサーのスマホカメラで満足いくかは別問題。
デメリット
高い
最大のデメリットはこれに限ります。
機種名 | 価格 |
---|---|
AQUOS R8 | 146,850円※ドコモ |
AQUOS R8 pro | 209,000円※ドコモ |
iPhone14 | 119,800円※Apple |
iPhone14Pro | 149,800円※Apple |
とにかく価格が高い。
R8の価格がiPhone14Proと同じくらいって具合には価格が高い。
そりゃLeicaのカメラを積んでいるとはいえ、やっぱりiPhoneの画像処理能力は高いからパット見てSNS映えするような写真はiPhoneの方が撮りやすいです。
そうなると総合的に見てiPhone14の方が勧めやすいのが現実ってやつかな~。
AQUOS R8とAQUOSsense7のセンサーサイズは同じ
15万円弱するAQUOS R8と5万円代のAQUOSsense7のセンサーはどちらも1/1.55インチ5,030万画素です。
普通に考えて使っているセンサーも同じって考えますよね。
仮に同じでなくてもセンサーサイズが同じだから、撮れる写真に大差なさそうって思います。
写真はレンズも大切だから、Leica監修レンズを搭載したR8の方がいい写真が撮れるはずなんだけれど、10万近い差額があるならもう少しスペックアップしてほしかったところ。
光学手振れ補正がない
上でも説明しているけれど、R8/R8proには光学手振れが未搭載。
光学手振れ補正がないと、長時間露光が必要な夜景を撮影するのに三脚が必要になってくる。
夜景を撮りたいなら光学手振れ補正搭載のiPhoneやGALAXY、Pixelなんかの方が圧倒的に有利です。
動画撮影にしても電子手振れ補正のみになっちゃうから、歩きながら撮影するのには向かない。
ただ多少カメラの知識があれば手振れ補正が無くても良い写真は撮れるから、写真メインで撮り方を知っているならデメリットにはならないと思います。
一眼レフ+スマホの方が安い
たとえ1インチセンサーを搭載しようが、Leica監修レンズを搭載しようが、やはりスマホカメラの域は出ないのは仕方ないところ。
スマホサイズでLeica監修カメラを持ち出せるのがメリットではあるんだけど、やはり写真はカメラの方が撮影しやすい。
R8 proは20万円します。
おススメのミドルスマホであるPixel7aは6万円ちょっとだから、14万円を一眼レフにつぎ込める。
14万円もあれば
- 小型軽量のPanasonic ルミックスG100 8万円
- 高性能ミラーレスPanasonic ルミックスG99レンズキット14万円
- キャノンのエントリーミラーレスEOS R100 10万円
といろんなカメラが買えます。
ちなみにどれも1インチセンサーより大きいセンサーを搭載していますからね。
カメラって一般にスマホより買い替え頻度が少ないから、長い目で見てコストが安くつく。
となると20万円のスマホって高いな~と思う今日この頃。
まぁレンズ沼にハマれば金掛かるんですけれどね。
ライカが光るけれど万人受けはしない
こんな感じで、AQUOS R8/R8proの特長はLeica監修のカメラ。
これが最大にして唯一のメリットといってもいいかもしれない。
もちろん性能だとか独特の放熱方法とかあるけれど、それってiPhoneやGALAXYと比べてどれだけ秀でているかは微妙なところなんで、目に見える差となればLeicaとなるわけです。
しかしLeicaカメラに全振りしたおかげで、いろんなデメリットが発生。
そうなると万人受けするスマホにはなってないのが現状です。
AQUOS R8/R8 proはLeicaのためにiPhoneより高いスマホを買える人にはピッタリのスマホです。
カメラ性能に特化しているので、風景写真をカメラでよく撮るカメラ好きがサブとして買うのもいいかもしれません。
スマホにオールラウンダーな性能を求めるなら、iPhoneやGALAXYの方が幸せかも。