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紙パックの純正品と汎用品(社外品)の違いを比較する

2022年8月6日

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我が家では紙パック掃除機をメインに愛用中です。

紙パックが消耗品になるのは仕方ないけれど、純正品と汎用品で値段が全然違います。

汎用品が純正品並みの性能を持っているなら、汎用品で十分ということになるけれど、詳しく調べた記事が少なくて実際のところどんなもんなのか不明。

ということで、純正品と汎用品の紙パックの違いを比較しました。

結論は純正品が優れていましたが、どうしてそうなったのかを説明します。

純正品の方が安心です。汎用品は破れました...

純正品と汎用品

汎用品は安い

紙パック掃除機はサイクロン掃除機と違ってダストボックスやフィルターの掃除をしなくていいので、ズボラにとっては紙パック掃除機はとっても便利でノーメンテナスでOK。

でも宿命として紙パック代がかかり続けるというのがあります。

純正品の紙パックが5枚で500円ぐらいに対して、汎用品(社外品)の紙パックは10枚で300円ぐらい。つまり一枚当たりを比較すると純正品が100円オーバー汎用品が30円くらいと3倍以上の差がある。

だから紙パックにおいて純正品と社外品の違いは永遠の課題といってもよくて、純正品を使うと決めても社外品のコスパの良さに惑わされることは度々あります。

気になるのはフィルター性能

掃除機で気になるのは排気で、排気からホコリが巻き散らかされては堪ったもんじゃないので排気は気になるところ。

サイクロンの場合は毎回溜まったごみを捨てることが前提だから、ちゃんと運用していれば排気がキレイになるのは当たり前なんだけど、紙パック掃除機は紙パックがフィルター能力を全部になっているから排気も紙パック次第となります。

だから紙パックでフィルター性能は当然必要なんだけど、純正品のフィルター性能は折り紙付きで良い。

掃除機には社外紙パックを使うと保障の対象外という記載があり、当然紙パックで儲けたいという魂胆もあるはずではあるけれど、純正品はフィルター性能に自信を持っている現われでもあります。

でも純正品並みのフィルター性能を持った社外品があれば、もはや純正品と違いがなくコスパも良い最強の紙パックとなるわけで、実際のところはフィルター性能はどうなのか調査しました。

比較する製品

Panasonic AMC-S5 

使っているのはパナソニックの紙パック掃除機だから、買ってから純正の紙パックを使用しています。

紙パックはAMC-S5というスタンダードタイプ。より高機能な純正紙パックもあるんだけれど、純正品とだけあって安い紙パックでもしっかりした作りです。

純正品なので、この紙パックを基準に判定します。

アイム そうじっこ

アイム社製の紙パック10枚で入って300円を切る価格の安さが魅力です。

メルトブローン不織布を使った三層構造で、正確には紙パックなくて樹脂を使ったフィルター。

Amazonレビューは1600件オーバーで実績はピカイチ。

ネクスタ ごみっこQ

ネクスタ社製の紙パックで、こちらも10枚入って300円くらい。

二重三層構造の紙製フィルターで、純正紙パックと同じ素材感です。

Amazonレビューは2桁とそうじっこと比べて少ないです。

紙パックを比較

重さ

単純に重いとフィルターの量が多くて性能が良くなるのではないかという発想から重量をチェックします。

吸引力とか空気漏れを測る機械はないので悪しからず。

まずはパナソニックから

パナソニックは25gでした。パナソニックは触った感じでは紙製フィルターをしようしていて、ごみっこQと同じつくりです。

次はアイム社製のそうじっこです。

そうじっこは18gでした。そうじっこはメルトブローン製法の不織布を使用していて紙製ではないです。素材が違うため重量でフィルター性能を判断できませんが、あまりに軽すぎる印象です。

次はネクスタ社製のごみっこQです。

ごみっこQは23gでした。パナソニック用のサイズに調整した上での測量です。

紙製なので純正品と同じつくりですが、厚紙の箇所は幅が狭く、パックの容量も純正品と比べて小さいので、その分軽くなっている可能性はあります。

細部の作り

重量では純正品が一番重く、フィルター性能が期待できましたが汎用品のごみっこQは意外と頑張っている印象でした。

細部の作りを見ていくとして、純正品とごみっこQのフィルターを見ていると明らかにごみっこQの紙フィルターが荒かったです。

写真ではわかりずらいですが、照明で透かして見ると、純正品の方がフィルター密度が濃い。早い話がごみっこQはフィルターが薄く感じます。

そもそもの紙フィルターの質も純正品が良いようです。

不織布のそうじっこのフィルターは明らかに薄くスカスカです。

純正品とごみっこQの吸引口を比較。糊付けは両方ともしっかりしていて問題ないです。

そうじっこにはヒラヒラがついています。おそらく逆流防止のものだと思います。

純正品とごみっこQの容量を比較。純正品はごみっこQと比べて1.5倍くらい後ろに引っ張れます

ごみっこQは容量が小さいようです。容量が大きい掃除機だと、紙パックが小さいのでスペースいっぱいまで広がらず後述のとおり破れやすくなりそうです。

耐久性に難があるかもしれない

ごみっこQを外用掃除機で使用していたら、パックの端が見事に敗れました。パック一杯まで広がらず、紙パックに過負荷が掛かっていたようです。

パックが破れたので、埃が排気で巻き散らしていました。幸い外用だったので被害は最小限でしたが、はやり純正品の方が安心できるでしょう。

フィルターを通して呼吸してみる

各フィルターを口に当てて呼吸してみます。

フィルター性能が高ければ高いほど息がしずらくなるはず。

その結果、

  • パナソニック 純正品
  • ごみっこQ
  • そうじっこ

の順番で息がしずらかったです。メルトブローンの不織布をつかった掃除っこは一番息がしやすく、フィルター性能には疑問が残りました。

純正品が最良|240円で判断する

紙パックを純正品と汎用品で比べた結果、やはり専用設計とだけあって純正品が品質や耐久性でも優れていそうです。

メルトブローン製法の不織布を使用するのにも期待しましたが、やはり各家電メーカーが紙製パックがメインであることを考えると、メルトブローンの不織布は何かしら問題があるのではないかと考えてしまいます。

しかしながら紙パックとしての性能には問題がなく、純正品よりもこまめな取り換えで純正品よりも安く済ませられる可能性はあります。

仮に純正品を2か月に1度、汎用品を1か月に1度の割合で交換するとすると、一年あたりのコストは純正品が600円汎用品が360円差額が240円

そうなるとフィルター性能や紙パックの手間を240円で解決できるなら純正品で十分ではないかと考えます。

とりあえず我が家では引き続き純正品を使い、サブの掃除機では汎用品で運用することにします。

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