2017年9月にオリンパスから発売されたE-M10 MarkⅢですが、私はかれこれ4年間愛用しています。
カメラっていうのはセンサーサイズがものを言いますが、センサーサイズが大きいとカメラ本体が大きくなって持ち出すのが億劫になります。
しかしE-M10 MarkⅢは小型軽量にも関わらず、欲しい機能が全部入っていて尚かつ安いというコスパに優れたカメラです。
使ってきたカメラ
私がいままでに使ってきたカメラは
- PENTAX K-30
- PENTAX Q
- オリンパス E-PL5
- オリンパス OM-D E-M10 Mark3
- パナソニック LUMIX DC-GF9
で、今回のE-M10とパナソニックのLUMIX DC-GF9を所有しています。
OM-D E-M10 MarkⅢ
手振れ補正が強力
オリンパスのカメラは手振れ補正が超強力です。
オリンパスからカメラ部門を受け継いだOMデジタルソリューションズでも同じでしょう。
E-M10 MarkⅢはセンサーシフト式の5軸手振れ補正、補正効果4段分の強力な手振れ補正を有しています。
手振れ補正にはレンズ補正の光学式と、本体で補正するセンサーシフト式があります。
センサーシフト式は広角寄りで抜群の補正能力を持っていますが、開発側からするとコストがかかるのが難点。
あのiPhoneでもiPhone12Pro Maxという上位機種のみに搭載されている補正方式です。
そのため同価格帯では抜群の手振れ補正能力を持っており、動画撮影時は電子手振れ補正も併せて強力なカメラとなっています。
ダイヤルが2つ
メインカメラを選ぶうえで外せなかったのがダイヤルボタン。
同価格帯のカメラは、絞り値やシャッタースピードを選ぶダイヤルが一つの機種が多く、咄嗟の調整ができません。
ダイヤルが二つあることで、絞り値を選びながら露出補正も選べ、撮影の設定がやりやすいです。
4K動画撮影可能
入門用にして4k30fpsの動画が撮影できます。
センサーサイズが大きくFHDでも十分な画質が得られますが、テレビにつなぐと4kの方がキレイに映ります。
テレコン2倍がボタン一つで
デジタルテレコンのボタンが丁度いいところに配置されています。
これが結構使いやすくて、特に単焦点レンズでは重宝しています。
デジタルテレコンによる画質劣化の検証記事はこちらです。
小さい
ボディ内手振れ補正が入っているにも関わらず、小型軽量です。
同じようなサイズでファインダーを装備した、キャノンのkissm2
がありますが、これはボディ内手振れ補正が入っておらず、ダイヤルも一つです。
センサーサイズはAPS-Cとマイクロフォーサーズよりも大型ですが、マイクロフォーサーズもスマホ等と比べると大型のセンサーを積んでいるのですが、サイズがほとんど変わりません。
kissm2と同じように、ボディ内手振れ補正が未搭載のLUMIX DC-GF9と比較すると
これだけの大きさが違います。
センサーサイズが小さい分、レンズも小さいので携帯性に優れています。
自撮りは未対応
MarkⅢはチルト式ですが、モニターが自撮りに対応していません。
MarkⅣでしたら下向きチルトで自撮りに対応していますが、三脚使用時はモニターが隠れるなどの弊害はあります。
メカシャッターは1/4000まで
LUMIX DC-GF9と同様、メカシャッターは1/4000までです。
これは同価格帯の製品と同等で、特別に劣っているわけではありません。
入門用としては及第点でキットレンズを使用する際は気にならないですが、明るいレンズを使用する際は屋外の使用だと足りない時があります。
この場合は静穏モードで電子シャッターを使用すれば解決できます。
キットレンズじゃ物足りない
キットレンズとして
- M.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6 EZ
- M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F4.0-5.6 R
があります。
これはキットレンズとしては十分な写真が撮れ、特に望遠レンズはこれでいいんじゃないかというくらい、素晴らしいレンズですが、広角~標準の画角を撮ろうとすると、キットレンズだけでは物足りません。
特に広角ズームが35㎜換算で28mm始まりというのは、設計の古さを感じます。
気軽に撮影するのにベストチョイス
小型軽量で持ち出しやすく、十分な画質と使い勝手のいいボタン配置で重宝しているカメラの一つです。
スマートフォンのカメラは、あのサイズで美しい写真が取れるのが魅力的ですが、やっぱり餅は餅屋でカメラは一眼レフには勝てません。
レンズは広角単焦点で
- ライカ DG SUMMILUX 15mm/F1.7 ASPH
- M.ZUIKO DIGITAL 17mm F1.8
を持ち出すことが多いですね。
さりげない日常の、今しかない一瞬を素晴らしい一枚に収めるために気軽に持ち出せる良いカメラです。
後継のMarkⅣが発売中
MarkⅢは販売終了しており、現在は後継のMarkⅣが発売しています。
Ⅲとの大きな違いは
センサーの画素数が約2030万画素に強化
連射が約15コマ/秒に強化
下向きチルトに対応で自撮りに対応
専用充電器なしでUSB充電に対応
したことです。
Ⅲよりさらに使い勝手がよくなり、型落ちの上位機種に迫る性能を持っているので買って損はしません。