4日間停電が続いた経験から、停電への備え、対策をご紹介します。
停電が起こる前から備えておきましょう。
この記事が向いている人
- 停電の多い地域に住む予定の方
- 現在停電中の方
停電が復旧するまで
台風などの災害による停電の場合、経済産業省によると停電戸数の99%が復旧するまでに、3日~12日の時間を要しています。
これは電柱の倒壊による電線網の切断が発生した場合、電柱を復旧しないといけないので、2019年に台風15号が千葉県を直撃した際は、電柱の倒壊が広範囲におよび、12日間の時間を要したようです。
私の場合、復旧まで4日間の時間を要しました。停電中の生活と対策を経験に基づいて紹介します。
突然の停電やるべきこと
通電火災に注意
早速、停電から復旧した時のことになりますが、とても重要なので最初にご紹介します。
停電から復旧した場合、電源がオンになっていた端末や家電に電気が走ります。その際、漏電する場合があり、また暖房器具をつけていた場合オンになるので、燃えやすいものを近くに置いていると火災になる場合があります。よって復旧した場合は、しばらく家電の様子を注意深く見ておくとともに、暖房器具から物を遠ざけましょう。 停電した場合に、コンセントからプラグを抜いておくのも防止策の一つです。
冷蔵庫は閉じたままに
停電が発生すれば、当然冷蔵庫の冷却が止まります。このとき慌てて冷蔵庫を開けないようにしましょう。冷蔵庫は巨大なクーラーボックスで断熱性が高いので、庫内の温度を上げないように出しいれは必要最小限度にしましょう。
電灯の確保
夜間に停電が発生した場合、真っ暗になります。そこで電灯の確保が急務です。スマートフォンにライトがついていますが、連絡手段にもなるスマートフォンのバッテリーを消費するのを控えるため、個別に懐中電灯を用意するのが良いでしょう。
安全の確保
台風などによって停電した場合、自宅周辺が被害にあっている可能性があります。外で火災が発生していないか、電柱が倒れそうになっていないか確認し、自宅周辺の安全を確認しましょう。
安全に移動できるのであれば、避難所への移動も検討しましょう。ただし屋外は電線の破損などで感電のおそれがあります。注意してください。
発電は屋外で
発電機を使用する場合、発電機は必ず屋外においてください。経済産業省によると、平成30年北海道で、屋内で発電機を使用して死亡事故がありました。必ず屋外で使用してください。
停電に備えて
懐中電灯をわかりやすい場所に置いておく
照明は非常に大切です。常に置いてある場所を決めておいて、目をつむっても手に取れる場所を決めておきましょう。
水・食料の備蓄
大規模災害になった場合、電力の復旧や救援はすぐにはやってきません。最低でも3日間停電した場合に無調理で食べられる食料と水を確保しておきましょう。
カセットコンロの保管
停電になった場合、オール電化家庭ではお湯も沸かせません。ガスでも災害の種類によっては止まるので、いつどんな時もコンロを使えるカセットコンロは便利なアイテムです。
電気が止まれば給湯器も動かないので、我が家ではカセットコンロとガスコンロでお湯を沸かしてお風呂にお湯を張りました。
モバイルバッテリーの常備と連絡を行う
停電になれば、場所によっては携帯電話の基地局も電力を失います。しばらくは蓄電池で稼働するところがほとんどですが、電力を失えば圏外になります。
電波が生きているうちに、安否の連絡や必要な情報収集を行いましょう。
またスマートフォンが電池切れを起こさないよう、モバイルバッテリーも常備しておきましょう。
電力の確保
モバイルバッテリー程度では充電はできても他の家電は動きません。場所によっては発電機の用意も必要です。
発電機はカセットコンロ式のものが使い勝手が良いです。また必ずインバーター付きの発電機を選んでください。でなければ冷蔵庫や給湯器を動かすことができません。
保冷材の準備
冷蔵庫には保冷剤を多く入れておくのが良いでしょう。氷点下タイプのものは、特に保冷能力が高いです。普段の買い物にも使うことができるのでおすすめの一品です。
4日間停電したことで学んだこと
停電期間が長く、復旧した時には電気のありがたみをしみじみと感じました。停電の復旧が遅い地区に住んでいたこともあり備えていましたが、いざ体験すると辟易しました。
冷蔵庫は保冷剤をそれほど入れていなかったので、冷凍していたお肉は食中毒が怖いので処分しました。それでも製氷室の氷は少しだけ氷で残っていたので、冷蔵庫の保冷力の高さを実感しました。
しかし照明とお湯があれば、何とかなるものです。せめて照明やお湯を沸かせるカセットコンロや発電機の用意は必要と感じました。