LUMIX G99Dを購入してから1000ショットくらい使いました。
とりあえず外観などをレビューします。
作例はこれから順次作っていきたいなぁ。
5年ぶりのカメラ買い替え
ここにも書いたように、オリンパスOM-D E-M10 MarkⅢから買い替えました。
色々と葛藤はあったけれど、オリンパスよりLUMIXの方が使いやすいってことで乗り換え。
OM-Dが2018年くらい前に買ったものだから、5年ぶりの買い替えです。
5年落ちのG99Dを買った理由
G99Dは2019年発売。
G99はG9PROの廉価モデルって位置づけで、本丸のG9の発売年は2018年。
発売当時の技術的にはOM-D E-M10 MarkⅢとあまり変わりないはず。
ただE-M10はエントリー、G99はミドルってだけあってスペック自体は上がっている。
それも買った理由ではあるけれど、実は買い替えの発端はレンズです。
このLUMIX G VARIO 14-140mm F3.5-5.6 II ASPH. POWER O.I.S.っていう高倍率ズームレンズが欲しかったんだけれど、価格は6万円。
G99Dのレンズキットだと14万にポイントで実質13万円弱が狙える。
いまE-M10を売ったら5万くらいにはなる計算だから、E-M10を下取りに出せばボディが実質2万円で買える計算に。
レンズ買い足すよりも2万円プラスでグレードアップ出来るならコスパがいいってことで買い替えました。
G99Dのスペックと外観
G99Dのスペックはこんな感じ。
例によって万年初心者が重視するところだけ抜粋して書いています。
機種名 | DC-G99D |
---|---|
有効画素数/総画素数 | 2177万画素/2040万画素 |
イメージセンサー | M4/3(マイクロフォーサーズ) |
AF性能 | コントラストAF/49点 |
手振れ補正 | 5軸ボディ内・ハイブリッド補正 |
手振れ補正性能 | 5段 |
SDカードスロット数 | 1枚 |
動画撮影 | 最大4K30fps |
記録フォーマット | MP4/AVCHD |
ISO感度 | 100-25600 |
メカシャッタースピード | 1/4000 |
シャッター耐久性能 | 約20万回の作動試験クリア |
連写 | 約9コマ/秒(AFS) / 約6コマ/秒(AFC) |
背面モニター | 3.0型有機EL/チルトフリーアングル |
ファインダー | 有機EL/約236万ドット |
内臓フラッシュ | 〇 |
防塵・防滴 | 〇 |
給電端子 | micro-USB |
サイズ(mm) | 130.4 × 93.5 × 77.4 |
重さ | 約533g(バッテリー、カード込み) |
シャッタースピードが1/4000とエントリーグレードなのは残念だけれど、20万回耐久だから許容範囲。
外観は下記のとおり。
キットレンズのLUMIX G VARIO 14-140mm F3.5-5.6 II ASPH. POWER O.I.S.を取り付けた状態。
結構大きいけれど28-240mmをカバーできるレンズでこの大きさはやっぱり小さい。
レンズが大きいから本体の大きさは目立ちにくいかな?
上部のボタン配置は良い感じ。
WB・ISO・露出が独立したボタンだから、咄嗟の設定がすぐにできます。
ダイヤルも中級機らしく前後に二つ。
背面にも便利なFnボタンたち。
SDカードスロットは独立しています。
ハードカバーだから開けやすいです。
USBやHDMI端子はこっち側。
マイク端子は切れているけれど写真の上の方にあります。
電源カバーはこんな感じ。
個人的には引っ掛かりそうな形状をしているから、根元から折れないかが心配。
バリアングルモニターだけれど、完全に180度回るわけではないみたい。
許容範囲内だけれど、こだわるならちょっと注意が必要。
フラッシュも内臓しています。
室内でバウンス撮影するならスピードライトが必須だから、別に要らなかったかも。
スローシンクロで撮るならスピードライトはなくてもいいし便利かな。
OM-D E-M10 MK3と比較。
やっぱり筐体は大きいです。
後ろから。
G99はマイクロフォーサーズにしては大きすぎる気がします。
ミドル機とは言えコンパクトが売りの規格なんで。
幅も結構あります。
流行りのコンパクトミラーレスって感じではないです。
ボタンの数は明らかに違うから、操作性はG99の方が上。
でもカメラとしての質感はOM-D E-M10の方が高いです。
ボタンの金属感や回した時のクリック感など、オリンパスの方が趣味性が高くて良い。
店頭で比べると、オリンパスの方がいいカメラって感じがします。
初めてカメラを買うなら、オリンパスの方が選ばれるんじゃないかな。
パナソニックは使いやすいけれどオモチャ感が否めないです。
使ってわかったG99Dの特長
顔認識の精度がいい
あくまでE-M10 MarkⅢと比べてって話になるけれど、顔認証の精度が良い感じ。
さすがにフラッグシップのG9PROと比べると劣るけれど、顔認証の精度は以外にも良いです。
横顔よりちょっと正面を向いたらすぐに認識してくれて、子どもを撮るときのアシストがとてもありがたい。
望遠で撮っていても画面内の顔を全部認識してくれるから、急に被写体が動いても正確に追従してくれる。
やっぱり顔認識があるのがミラーレスのいいところです。
大きいからボタンがいっぱい
ボタンがいっぱいあってスタイリッシュじゃないって思っていたけれど、考えを改めます。はい。
たくさんあるボタンのお陰で、咄嗟の撮影設定が即座にできて失敗率を大幅に下げることができました。
運動会なんて状況が一瞬で変わるから、状況に応じてすぐに設定を変えられるのは素晴らしい。
G99Dには物理ファンクションボタンが6個あります。
タッチ画面内のも合わせると10個。
十字キーのところなんて初期では割り当てられていないから、自分の好みに振り分けられる。
だからボタンにプリントされている機能と割り当てた機能が違うってことにはならず良い感じ。
ホワイトバランスを簡単にいじれるようになったから、WBがバグって失敗することも減りました。
ホワイトバランスってオートで任せっきりはダメなんですね。G99Dを使って初めて実感。
これもボタンがいっぱいのG99Dだからこそ気づけたのかも。
本体+レンズは軽い
G99Dの重量は533g。
やっぱりマイクロフォーサーズのカメラとしては重いけれど、レンズが軽いから全体的にコンパクトにシステムを構築できる。
まぁこれはよく言われるところだけれど、実際に使ってみると有難みをすごく感じます。
APS-CカメラのPENTAX K-30を使っていた時なんて本体+レンズで1.2kgあったから雲泥の差です。
パナライカ15mmを取り付けたら意外とコンパクト。
優秀なレンズが軽くて安いから、センサーサイズが小さくても高画質な写真を撮ることが可能。
APS-Cを使っていたときは、センサーサイズが小さければ解像度も下がるって認識だったけれど、実際にはレンズの方が大事なんですね。
レンズ設定をしっかりすれば、安いAPS-Cのレンズよりもしっかりカリカリな写真を撮ることだってできます。
とは言え基本的にはAPS-Cやフルサイズの方が解像感やノイズ耐性も上なんだけれど。
あとボケに関してはセンサーサイズがものを言うから仕方ないけれど、マイクロフォーサーズを使い始めてボケが少ない=被写体深度が深いほうが背景もしっかり残せます。
これは記録や旅行の時に「ボケ過ぎて背景がわからん」ってことにはならないから、子育てカメラとの相性はいいのかも。
APS-Cには戻りたいときもあるけれど、やはりレンズ込みの大きさを考えるとマイクロフォーサーズって使いやすいと思ってしまいます。
弱点は大きさ・カタログ重量・AF
G99Dを語るうえで外せないデメリットは
- 大きさ
- 重量
- AF
の3点で、購入前からわかっていたことではあるけれど実際に使ってみると実感しました。
センサーサイズがマイクロフォーサーズなのに、大きさが一眼レフ並みにデカい。おかげでボタンがいっぱいあって使いやすいんだけれど、もう少し小さくして欲しかったところではある。
動画撮影時の発熱対策で大きくなっているんだろうけれど、G99Dはミドルグレードなんだからもう少し小さくして欲しかったな~。
より軽量なG100があるけれど、メカシャッターが1/500がスチルカメラとしては致命的だし。
あとはカタログ重量。
カタログスペックの533gよりは重く感じるけれど、実際は思ったよりも軽い。
やっぱりレンズが軽いから、APS-Cやフルサイズと比べると軽くて思ったよりも気にならないです。
ただカタログスペックを見ていると、APS-Cや軽量フルサイズより重いから敬遠する理由になるかも。
軽量コンパクトを売りにしているマイクロフォーサーズには合わない仕様だとは思います。
そしてコントラストAFっていうのも弱点ではあります。
PanasonicはコントラストAFを極めているからAF速度には不満はないです。
ただ連写時にAF追従してくれるっていう、一度ピントを合わせると動いていてもフォーカス合わせ続ける機能が子どもの運動会では活躍してくれず。
設定ミスかもしれないけれど、コントラストAFの限界を感じた瞬間ではありました。
やはり小さいは正義なんだから、もうちょっとでいいから、せめて旧型G7ぐらいの大きさならデメリットにならなかったかも。
それでも中級機としては安いし使いやすいし、デメリットの占める割合は少ない印象です。
今買ってもイケる性能
カメラは5年も経てば性能が足りないなんて話もあるけれど、G99Dは今買っても全然使える性能です。
まぁ最新カメラの性能が格段にアップしているのは間違いないんだけれど、性能が上がるたびに値上がりしているしボディ10万円で買えるカメラとしては唯一無二のカメラとは思う。
現在のカメラ市場が高性能高価格カメラしか売れなくなっているから、この価格帯で似たようなライバルは登場しないだろうと予想します。
OM-D E-M10 Mark4が価格的には近いけれど、あっちはボタン配置やらキットレンズやら見るとエントリー機だから競合はしずらいかな。
あっちは防滴防塵もないし。良いカメラだけれどね。
唯一無二とはいえAFが弱いのは事実だから、動体撮影をするなら子どもの運動会がギリ。
野鳥・動物・スポーツは撮れないことはないだろうけれど、失敗写真を量産するだろうから避けた方が無難。
G99DのAFを像面位相差にしたら価格アップは間違いなしだろうし、このまま売り続けてほしいところ。
そう考えるとiPhoneは性能アップしても799ドルで据え置きだからスゴイよな~。
作例は今後、レンズレビューと一緒に上げていきたいと思います。
そろそろ持っているレンズのレビューしたいと思っていたところなんで。
新発売の機種ではないけれど、新品で買ってもエントリーAPS-C機と同じ価格で買えるミドルスペック。
本体は大きくてもレンズは小さいから、コンパクトなシステムを組みたいなら買ってもいいカメラだと思います。