生乾き臭や体臭の原因
洗濯物の生乾き臭と体臭。臭いは全然違うけれど、原因は実は似ています。
どちらも雑菌が原因で臭っているわけで、洗濯するのに使う水は普通なら無菌状態だし、体臭の主な原因の汗だって本来は無臭無菌。
菌が繁殖しやすい環境に置くことで、雑菌が繁殖して生乾き臭や体臭もといワキガとなるわけ。
政府広報オンラインの情報によると、ほとんどの雑菌は高温多湿で増殖が活発になるようです。
これは食中毒予防のページだけれど、臭いの原因になる雑菌も似たようなもの。
なかなか乾かない洗濯物や汗をかいた身体なんて高温多湿そのものだから、雑菌が繁殖するのも当然。逆に考えれば、雑菌を繁殖しにくい環境を作ればいいんです。
ミョウバンの殺菌作用を活かす
ミョウバンは硫酸アルミニウムカリウム。
硫酸なんて物騒な名前がついているけれど、食品添加物として使われる安全な物質です。
出典厚生労働省:アルミニウムに関する情報
これを焼いて乾燥させたのが焼ミョウバンで、水に戻すと酸性に傾きます。
これによって殺菌作用がもたらされ、雑菌の繁殖抑制効果を得ることから体臭予防のデオドラントにも使われています。
この効果を洗濯物にも使うことで、生乾き臭を予防します。
ミョウバン水の作り方
目安は500mlで15g
焼ミョウバンを溶かしたものをミョウバン水と呼称。
これを原液として応用していくわけだけれど、まずはミョウバン水を作ります。
濃度は水500mlに対して15gぐらい。早見表は下記の通り。
水の量 | 焼ミョウバンの量 |
---|---|
500ml | 15g |
1L | 30g |
1.5l | 45g |
2L | 60g |
計量して混ぜる。これだけです。
水に混ぜたら数日で溶ける
ペットボトルなどの容器に水と焼ミョウバンをいれたら、しばらく放っておくだけで溶けます。
最初は白く濁るけれど、時間をおいて何度か振れば自然に溶けます。
ただし冷蔵庫で保管すると、水温が下がって混ざる速度が激減。
溶けるまでは常温保存で、溶けてからは冷蔵庫で保管がベストです。
夕方に作って寝る前に振ったら、こんな感じで翌朝には完全に溶けていました。
溶けない時は熱湯で
ミョウバン水の保存は冷蔵庫でするのがベストなんだけれど、寒い時期やシェイクする時間がないor忘れていたとかだと数日放置することに。
これが嫌なら熱湯で溶かせば一瞬で焼ミョウバンは溶けてくれます。
そのあと自然に冷やしてペットボトルに移し替えれば一瞬でミョウバン水の出来上がり。
どうしても溶け残りが気になるときもおすすめです。
ただ我が家はミョウバンの原液を常温保存してますが、臭ってきたことはなくてデメリットを感じません。
冷蔵庫のスペースもあるし、今後も常温保存の予定。
ただしあくまで保存は冷蔵庫推奨なんで、自己責任ってことで。
すすぎで使って臭いを予防する
ミョウバン水で服に抗菌作用をつける
要は薄めたミョウバン水をちょっとつけて菌を繁殖しにくい服にしようって話。
柔軟剤のように、わずかにミョウバン成分を服につけて置けば、ある程度の抗菌作用が期待できます。
柔軟剤の代わりにいれるだけで生乾き臭や体臭を抑えてくれるから、やって損はないです。
ただし体臭に関してはデオドラントで対策するのが大前提。
洗濯機で柔軟剤スペースに投入する
ニオイ予防するにはミョウバン水で「すすぐ」こと。
そのためには洗濯機のミョウバン水を柔軟剤投入口に投入します。
10Lにつき10mlを入れる
ミョウバン水をすすぎで使うときの希釈率は1000分の1だから、1Lにつき1ml入れればいい。
50Lなら50ml。わかりやすいですね。
こういうボトルがあると簡単に計量できるので良いです。ダイソーで売っていました。
アルカリ性洗剤とは同時に入れない
焼ミョウバンは水に溶かすと酸性に傾く。
この酸性が菌の増殖を防ぐわけです。
っで世の洗濯洗剤は中性かアルカリ性。
洗浄力が高い洗剤はだいたいアルカリ性です。
だから洗いの時にアルカリ性洗剤と投入すると、中和しちゃって洗濯洗剤の洗浄力かなくなってしまいます。
洗浄力低下を防ぐためにも、すすぎの時だけに使いたいところ。
つけ置きで臭いの元を消す
10倍希釈液を作る
ミョウバン水の殺菌作用を活かして、つけ置きで除菌する方法もあります。
まずは原液ミョウバン水から10倍希釈液を作ります。早見表は下記のとおり。
合計 | 水 | 原液 |
---|---|---|
5L | 4.5L | 500ml |
4L | 3.6L | 400ml |
3L | 2.7L | 300ml |
2L | 1.8L | 200ml |
1L | 900ml | 100ml |
これを作ったら洗面器やバケツに洗濯物と一緒に投入。
半日~1日つけ置きする
希釈液と洗濯物を投入したら、半日から1日つけ置きます。
終わったらそのまま洗濯機に入れて回せばOK。
洗濯機には酸性のミョウバン水がついているので、アルカリ性の洗濯洗剤で回すときは洗浄力が落ちるものと心得ましょう。
1回あたりのコストは破格の安さ
ミョウバン水の一回あたりのコストを算出します。
焼ミョウバンは500gで500円。
水道代は2Lで小数点以下の値段になるから、ここでは1円として計算。
2Lのコスト | 61円 |
1回の使用量 | 50ml |
1回あたりのコスト | 1.5円 |
これは50Lの水量を使う予定で計算したから、少なめで30Lの水量だと1円。
コストが安いから心置きなく使うことができます。
殺菌作用が臭い対策に。使い道もたくさん
ミョウバン水ですすげば生乾き臭は防止できるし、ある程度の体臭も防止可能。
作り方はすごく簡単だし、柔軟剤のように入れるだけだから今までの生活を変えずに済む。生活を変えなくて済むって結構重要で、
簡単に臭い対策になって使い道もたくさん。
焼ミョウバンはそのまま使っても靴の消臭になります。
他にもミョウバン水は
- お風呂にスプレーして黒カビ抑制に
- 身体にスプレーして消臭+制汗に
に使えます。
スプレーするときは希釈して使うから、出来るだけ早く使いきった方がいいですね。
そして何よりミョウバン水は大量に使っても罪悪感が少ない。
なんてったって安いっすからね。
ちょっと値上がりしたけれど、それでも500gを500円代で買えます。
ミョウバン水を洗濯で使うなら、割と速いペースでなくなるから買うなら大容量がおすすめ。