靴の消臭は人類永遠の課題。
いままでどれだけの消臭スプレーや消臭剤を使ってきたけれど、やっぱりこれが一番コスパが高い。
グランズレメディよりも安い、靴の消臭・防臭で抜群のコスパが得られる焼きミョウバンを使った消臭方法を紹介します。
靴が臭くなる原因
基本的に悪臭がするのは雑菌の繁殖が原因。
ワキガだって汗そのものは無菌無臭だけれど、雑菌が繁殖しやすい体質だからワキガの臭いがするわけです。
それは靴だって同じ。
靴の中は通気性が悪く、蒸れて湿度があがりがちになるから雑菌が繁殖する環境が整っている。
だから雑菌が増えて臭くなるわけです。
特に通気性が悪い革靴ならなおさら。
蒸れやすくて乾きにくいから、革靴の中は臭くなりがちです。
しかし靴の中を無菌状態にすれば、嫌な臭いは抑えらえれるのです。
靴乾燥機とかを使って定期的に靴の中を乾燥させて雑菌が繁殖しにくい環境を作れればいいんだけれど、出先でも靴乾燥機を持ち歩くのは無理がある。
靴の中にいれるだけで無菌になる便利なものはないかな~ってところなんだけれど、あんるんだなこれが。
この焼きミョウバンを使えば靴からの嫌なにおいを一掃できます。
今回は焼きミョウバンを使ったライフハックを紹介。
焼きミョウバンで臭いを防止
焼きミョウバンは殺菌作用がある
ミョウバンには消臭効果があります。というか殺菌作用がある。
ミョウバンは水に溶けると酸性に変化する特性があって、多くの細菌はアルカリ性を好むから、酸性っていうのが効果てきめん。
ミョウバンによって酸性の世界に変革された靴の中では細菌は生活できないという理屈です。
焼きミョウバンはミョウバンを乾燥させて粉末状にしたもの。
殺菌効果はミョウバンと全く同じだから、使い勝手の良い粉末状の焼きミョウバンは臭い対策にもってこい。
焼きミョウバンは安くて天然成分
そもそもミョウバンっていうのは、硫酸アルミニウムカリウムのこと。
自然界にもミョウバン石として存在するらしい。
理科の授業で結晶をつくる実験をやったことがあるかもだけれど、この実験で使われるのがミョウバンだった気がする。
これを乾燥させたものが焼きミョウバンだけれど、本来の用途は食品添加物。
そう、これって食べられるんです。
食品添加物としては
- なす漬の色をよくする
- あく抜き・煮崩れを防ぐために使う
- 変色を防ぐ
ために使うらしい。
本来の名前の中に入っているとおり、アルミニウムを含むわけだけれど、アルミニウムの安全性について厚生労働省が発表している見解は以下の通り。
- 人が一生涯摂取し続けても健康への悪影響がないと推定される暫定的な許容量として、体重1kg、一週間当たり、2mg
- アルツハイマー病との因果関係を証明する根拠はない
- 平成23~24年度の調査によると、全年代層で平均摂取量が許容量を下回る
食品として使われるぐらいだから、防臭目的で使い分には安全といえます。
グランズレメディの主成分はミョウバン
靴の防臭をする場合に、必ずといって名前があがってくるのがグランズレメディ。
この魔法の粉とも言われれる消臭剤を使えば、本当に靴の臭いが消える。
もうびっくりするぐらい消える。
そんなグランズレメディの主成分は以下のとおり。
- ミョウバン
- タルク
- 酸化亜鉛
これらをブレンドしたのがグランズレメディ。
当然ながら作り方や割合は非公表だから、グランズレメディを完全に自作することはできない。
しかしながら主成分がミョウバンであることは間違いないから、焼きミョウバンを使えばグランズレメディに近い効果を得られます。
そもそも上記のとおりミョウバンには殺菌効果があるから当然です。
グランズレメディの79倍のコスパで100円で買える
グランズレメディは公式ショップの定価で50gが3,960円。並行輸入品でも1,600円します。
ところが焼きミョウバンは500g入って500円ぐらい。
比べるとこんな感じ。
製品名 | 価格 | 1gあたりの費用 |
---|---|---|
焼きミョウバン | 500g / 500円 | 1円 |
グランズレメディ | 50g / 3,960円 | 79円 |
グランズレメディ(並行輸入) | 50g / 1,600円 | 32円 |
グランズレメディと比べて圧倒的なコスパ。
もちろん使い心地はグランズレメディの方が上。
後述のとおりグランズレメディの方が快適だから、焼きミョウバンがすべての条件で上ってわけではないんだけれど、コスパっていう面だけなら焼きミョウバンはグランズレメディよりも圧倒的に安い。
スーパーなら食品添加物として30g/100円とかで売っているから、大容量を買わなくても100円で焼きミョウバンが試せます。
使い方は靴の中に入れるだけ
入れ方にもコツがある
基本的な使い方は、焼きミョウバンを靴の中に入れるだけ。
これで防臭効果が期待できます。
ただの焼きミョウバンだから、グランズレメディと比べて粉末がダマになりやすい。
つまりグランズレメディと同じように入れても、靴の中に粉が行き渡りにくいのです。
ポイントは以下の3点。
- 靴を脱いだ直後はNG ※ 湿気で粉が固まる
- 靴の中に入れた直後に靴を振る
- 1回で入れすぎない ※ ティースプーン1/3以下ぐらい
乾いた靴に入れたら
すぐに降って全体に行き渡らせる。
グランズレメディと比べて湿気で固まりやすいから、靴が蒸れている状態で入れるのはNG。
入れてから放置したら固まるから、入れたらすぐに降って全体に行き渡らせること。
多少ダマが残ることはあるけれど、ある程度できていたら気になりません。
こんな感じで空になった調味料入れに入れるのでもよし。
でも出にくいし粉が舞うから、グランズレメディのようにケースからスプーンで散布するのがおすすめ。
7日連続入れたら半年間効果が続く
焼きミョウバンの効果はグランズレメディと似ています。
グランズレメディは1日1回、計7日間続けると効果が最長6か月続くとされています。
焼きミョウバンも同じ感じで、7日間連続で入れたら追加散布せずに効果が続いています。
いま仕事で使っている靴は4月に7日連続焼きミョウバンを散布したけれど、おかげで9月になっても効果が続いていて全然臭わない。
つまり5か月は続いています。
それも夏を入れた5か月なんで、なかなかの効果じゃないでしょうか。
デメリットは使い心地
焼きミョウバンを使えばコスパ抜群で靴の防臭をできます。
でも製品化されたグランズレメディと比べると、やっぱり使い心地が悪い。
両方を使って感じた焼きミョウバンのデメリットは以下のとおり。
- グランズレメディはまんべんなく靴の中に広がるけれど、焼きミョウバンだけでは靴全体に広がりにくい。
- そ焼きミョウバンは粉がダマになりやすく、大きな粒が靴の中に残ることもしばしば。
- グランズレメディの方が香りもいい。
- グランズレメディなら計量スプーンがついている
靴の中に入れるときに、全体に広がらないっていうのはちょっと心配。
それに中敷きのところに焼きミョウバンがダマになって溜まるから、その点も快適ではないかな。
実際に靴を履いてみると差は感じないんですがね。
手作りするまでもなく焼きミョウバンで防臭できる
グランズレメディ・自作で検索すると、焼きミョウバンとベビーパウダー(タルク)で似たようなものを作れるらしい。
手作りグランズレメディってやつです。
焼きミョウバンにベビーパウダーを加えると、ダマになりにくくてグランズレメディのようにサラサラな粉になるらしいから、近いものを作れるとは思います。
しかし靴の防臭っていうのが目的なら、焼きミョウバンオンリーでも十分可能。
余計なものを買わずに、焼きミョウバンさえ買っておけば、靴の中に入れるだけで防臭できます。
すごく安くて靴の中が臭わなくなる魔法の粉。
しかも安全な食品添加物だから簡単に手に入る。
革靴だろうが何だろうが、靴の消臭・防臭を手軽にしたいなら焼きミョウバンはオススメ。
しかも焼きミョウバンは靴だけじゃなくて、ミョウバン水っていうのを作ることもできる。
消臭のためにいろんな使い方ができるコスパ抜群の魔法の粉です。