Xiaomi 12 liteがグローバル発表されました。
グローバル版が発表されたことで日本での発売も少しだけ希望が見えてきましたが、名機だったMi 11lite 5Gと比べてどんなところが違うのか比較します。
なお円安で値上げは不可避となっているのでご注意を。
Xiaomi12liteがグローバル発表、日本はまだ
Xiaomi 12 liteはXiaomi 12シリーズの廉価グレードにあたる機種で、価格帯的にはミドルレンジのスマホです。
Mi 11lite 5Gはハイエンドに迫る性能を持ち、おサイフケータイと防水にも対応しながらミドルレンジの価格帯で格安スマホでは随一のコスパに優れるスマホ。
その後継となるXiaomi 12 liteがついにグローバル発表され、2022年7月に発売されます。ただし日本での発売はXiaomiの公式Twitterが「発売を予定していない」と公言しているので、あまり期待は出来ない。
でもあのMi 11lite 5Gの後継なら期待したい機種ではあるので比較していきます。
Xiaomi12 liteと11lite5gのスペック比較
スペック表
Xiaomi 12 lite | Mi 11 lite 5G | |
---|---|---|
発売日 | 2022年7月※グローバル版 | 2021年7月2日 |
CPU(SoC) | Snapdragon778G | Snapdragon780G |
メモリ | 6GB/8GB | 6GB |
ストレージ | 128GB/256GB | 128G |
ディスプレイ | 6.55インチ 2,400×1,080 有機EL | 6.55インチ 2,400×1,080 有機EL |
リフレッシュレート | 120Hz | 90Hz |
バッテリー | 4,300mAh | 4,250mAh |
背面カメラ | 広角1億800万画素(Samsung HM2) 超広角800万画素 F2.2 マクロ200万画素 F2.4 | 広角6400万画素 F1.79 超広角800万画素 F2.2 マクロ500万画素 F2.4 |
インカメラ | 3200万画素 F2.4 | 2000万画素 F2.24 |
ビデオ撮影 | 4K|30fps | 4K|30fps 1080p|60fps |
スピーカー | ステレオスピーカー | ステレオスピーカー |
セキュリティ | 指紋・顔認証 | 指紋・顔認証 |
防水防塵 | 不明 | IP53 |
おサイフケータイ | 不明 | 〇 |
ワイヤレス充電 | - | - |
サイズ(mm) | 159.3×73.7×7.29 | 160.53 x 75.73 x 6.81 |
重量 | 173g | 159g |
価格 | 369ドル(約51,000円)から | 43,800円(税込み) |
顕著に違っているのはメインカメラが広角1億800万画素になったことでしょうか。
電波のバンドはキャリア4社のメインバンドにすべて対応しているため、仮に日本で使用する場合でもバンド未対応で圏外になることはなさそう。
リフレッシュレートは120Hzに対応しており、滑らかな映像を体感可能。しかしながらバッテリー容量はそれほど変わっていないので、高リフレッシュレート化によるバッテリー持ちの悪化が心配です。
処理能力(antutu)
Xiaomi 12 liteではSnapdragon778gが採用されていて、前のSnapdragon780Gとは数字こそ古くはなっているんだけど、処理能力事態はほぼ同じ。
同じSnapdragon778Gを使ったAntutu(Ver9)のスコアが
総合スコア:約52万点
なので、処理能力はMi 11lite 5Gとほぼ横並びのスペックになっている。
すでにMi 11lite 5Gを持っているなら、仮にXiaomi 12 liteに買い換えても処理能力はあまり変わらないことになります。
ただし52万点というスコアはハイエンドに迫る性能であるため、処理能力不足に悩まされることはなさそうです。
カメラ性能
メインカメラのセンサーはサムスンのISOCELL HM2が採用されています。
1億800万画素を誇ってはいるが、結局のところ写真がキレイに撮れるかはセンサーサイズとレンズ、画像処理能力で決まるので、スマホのように小さいセンサーサイズに1億画素があったところでアドバンテージにはならない。
ただセンサーサイズが1/1.52であり、これはスマホのセンサーとしては大きいサイズ。
だから期待できそうではあるんだけれど、手振れ補正は電子手振れ補正。
YouTubeでのレビュー動画を拝見すると
動画を見る限り
- フォーカスは良好
- 曇り空がチラつく
- 補正によるにじみが目立つ
- 歩くたびに画面が歪む
など手振れ補正の性能は高くない。ただし快晴の日に手持ちで定点撮影するには十分ではるので、動画撮影を重視しないなら満足できる性能です。
値上げは間違いなし
価格は369ドルからで現在のレート(138ドル)に換算すると50,922円。
Mi 11lite 5Gはネット情報によると449ドルで販売価格は43,800円だったから、1ドル=100円くらいレートで価格設定していたXiaomiがすごく頑張っていた、というよりレートがおかしい。
でもそんなXiaomiも最近のレート計算がまともになってきて、POCO F4 GTは499ドルで74,800円。さすがに円安がえらいことになってきたので価格への影響は避けられないようです。
となると仮に日本での発売となった場合は5万円を超えてくることが必至です。
Pixel6aと競合に
価格が5万円を超えてくるなら競合になるのがGoogle謹製スマホのPixel6a。
まもなく発売の予定ですが価格が53,800円とXiaomi 12 liteに近い価格帯です。
主な違いを比較すると
Xiaomi 12 lite | Pixel6a | |
---|---|---|
センサーサイズ(メイン) | 1/1.52 | 1/2.55 |
手振れ補正 | 電子 | 光学 |
処理能力(Antutu) | 約52万点 | 約70万点※予想値 |
となる。加えてカメラアプリがとっても優秀なグーグルカメラを使用可能なので、カメラ性能に関してはPixel6aの圧勝です。
Xiaomi 12 liteはトリプルカメラではあるけれど、マクロカメラなんて正直使い道が少なく性能も高くないのでPixel6aとは比較にならない。
Pixel6aのデメリットはCPUがSnapdragonと比べて不安定でバグが多いことがあげられるけれど、Pixel6時代から続く度重なるアップデートで改善しつつあります。
だから悲しいけれどXiaomi 12 liteはPixel6aと競合してしまうので、Mi 11lite 5Gほどコスパに優れすスマホにならない可能性が高いです。
Pixel6a以外にも5万円を超えてくると、いろんなスマホと競合してしまうのでXiaomi 12 lite一択とはならなさそうです。
まとめ
Xiaomi 12 liteが発表されたことで期待をもって調査しましたが、やはりというか円安の影響で高価格となりそうです。
カメラセンサーはアップグレードされましたが、体感で性能が上がっている感覚が少なく、同価格帯のPixel6aとの競合となると厳しい戦いになりそうです。
ただしPixel6aも円安の影響で値上げの可能性はゼロではなく、今後のミドルレンジの動向に目が離せません。