秋になると恒例のグーグルのハイエンドスマホ、Pixelの新型発表がやってきます。今年は予想通りPixel7が発売。
前任のPixel6と変わったところが少ないということで、いまいち話題性に欠けている気がしますが実際のところどんなところが変わって便利機能は何なのか、自分なりに考察しました。
この記事でわかること
- Pixel7のスペック
- Pixel7とPixel6との比較
- 詳しいカメラ性能
- どんな人におすすめ?
スペック
スペック表
Pixel7 | |
---|---|
発売日 | 2022年10月13日 |
CPU | Google Tensor G2 |
メモリ | 8GB |
ストレージ | 128G/256GB |
ディスプレイ | 6.3インチ 2,400×1,080 有機EL |
リフレッシュレート | 90Hz |
バッテリー | 4,355mAh |
背面カメラ | 広角5000万画素 F1.85 超広角1200万画素 F2.2 |
インカメラ | 1080万画素 F2.2 |
ビデオ撮影 | 4K 60FPS |
スピーカー | ステレオ |
セキュリティ | 指紋(画面内)・顔認証 |
防水防塵 | IP68 |
おサイフケータイ | 〇 |
ワイヤレス充電 | 〇 |
サイズ(mm) | 154.9 x 74.8 x 8.7 |
重量 | 197g |
価格 | 82,500円(税込み) |
Pixelはハイエンドスマホになるんだけれど、近年のハイエンドが高騰しているのを後目にPixelは高性能なスペックをお得な価格で提供してくれてます。
円安で値上がりしているとはいえ、第一級のスペックで8万円の価格で提供してくれているのは素晴らしい。おサイフケータイや防水防塵、ワイヤレス充電に対応していてハイエンドらしいスペックです。
処理能力
処理能力をつかさどるSoCにはGoogle Tensor G2を採用。サムスンとの共同開発で生まれたハイエンドチップです。
AnTuTuのスコアは
80万点くらい
です。これはiPhone14やGalaxy S22 Ultraの97万点前後とは大きく差が出てます。しかしスコアの目安は
Antutu Ver.9 スコア | 動作の目安 |
---|---|
50万点以上 | 動画編集からゲームまで、なんでもOK |
40万点前後 | 普段使用で困ることは無いです。 |
30万点前後 | ちょっと動作のもたつきが気になり始める |
15万点~25万点 | 必要最低限です |
15万点以下 | 動画鑑賞用。マルチタスクは無理 |
こんな感じで80万点もあったら十分すぎる性能です。
だから80万点と97万点ではいい意味でどんぐりの背比べって感じで、差はほとんど感じません。
最近のスマホの性能は高くなりすぎて、どういう使い方をしたらいいかわからんです。もはやiPhone11とかGalaxyS10ぐらいが発売された2019年から進化が止まっている感じ。普通に使うなら十分ハイエンドな性能です。
Pixel6との比較
Pixel7 | Pixel6 | |
---|---|---|
発売日 | 2022年10月13日 | 2022年10月28日 |
CPU | Google Tensor G2 | Google Tensor |
メモリ | 8GB | 8GB |
ストレージ | 128G/256GB | 128G/256GB |
ディスプレイ | 6.3インチ 2,400×1,080 有機EL | 6.4インチ 2,400×1,080 有機EL |
リフレッシュレート | 90Hz | 90Hz |
バッテリー | 4,355mAh | 4,614mAh |
背面カメラ | 広角5000万画素 F1.85 超広角1200万画素 F2.2 | 広角5000万画素 F1.85 超広角1200万画素 F2.2 |
インカメラ | 1080万画素 F2.2 | 800万画素 F2.0 |
ビデオ撮影 | 4K 60FPS | 4K 60FPS |
スピーカー | ステレオ | ステレオ |
セキュリティ | 指紋(画面内)・顔認証 | 指紋(画面内) |
防水防塵 | IP68 | IP68 |
おサイフケータイ | 〇 | 〇 |
ワイヤレス充電 | 〇 | 〇 |
サイズ(mm) | 154.9 x 74.8 x 8.7 | 158.6 x 74.8 x 8.9 |
重量 | 197g | 207g |
価格 | 82,500円(税込み) | 74,800円(税込み) |
前年に発売されたPixel6との差を表にするとこんな感じ。
変わったところだけ切り抜くと
Pixel7 | Pixel6 | |
---|---|---|
CPU | Google Tensor G2 | Google Tensor |
ディスプレイ | 6.3インチ 2,400×1,080 有機EL | 6.4インチ 2,400×1,080 有機EL |
バッテリー | 4,355mAh | 4,614mAh |
インカメラ | 1080万画素 F2.2 | 800万画素 F2.0 |
セキュリティ | 指紋(画面内)・顔認証 | 指紋(画面内) |
サイズ(mm) | 154.9 x 74.8 x 8.7 | 158.6 x 74.8 x 8.9 |
重量 | 197g | 207g |
価格 | 82,500円(税込み) | 74,800円(税込み) |
Pixel6と変わったところまとめ
- ディスプレイとサイズが少し小さい
- 少し軽い
- 顔認証
が主に変わったところです。ただ気になるのは価格。
なんとPixel6もPixel7も同じ599ドル。つまり価格は据え置きなんです。古今の円安のおかげで8000円近く値上がりしています。これはちょっと残念。円安はいつか戻るとは思いますが、ちょっとしばらくは続きそう。
それでも599ドルを1ドル145円のレートで計算すると、86855円。現在の為替レートで買うよりもお得です。ここにGoogle様の慈悲を感じる。
カメラ性能について
カメラセンサー
背面カメラはPixel6と同じ。つまりメインカメラにはサムスンのGN1というセンサーを採用しています。
センサー名称 | 画素数 | センサーサイズ | レンズ絞り | |
---|---|---|---|---|
広角カメラ | サムスン GN1 | 5000万画素 | 1/1.31 | F1.85 |
超広角カメラ | - | 1200万画素 | - | F2.2 |
カメラってのは画素数じゃなくて、センサーサイズとレンズで決まるんです。だから注目すべきは5000万画素じゃなくてセンサーサイズ。これってスマホの中では大型で、あのiPhone14Proのセンサーサイズに匹敵する大きさ。iPhoneの記事「iPhone14は買うべきか検討する。買うならProだけどカメラを使いこなせるか」の計算があっていれば。
だから引き続きPixel7のカメラ性能も高いでしょうってことがわかります。
Pixel6と変わったところ
カメラ性能でPixel6から追加された機能は
ボケ補正
の一点のみ。一つだけで戦えるのか?と心配する気持ちを抑えつつ、ボケ機能とはなんぞやと解説すると
- ボケ補正とは画像を鮮明にする機能
- 手ブレやピンボケの写真を撮影後に補正できる
- 過去に撮った写真にも適用できる
これがすごいのが、過去に撮った写真にも使えるってところ。
過去の写真はもう撮りに戻れないので、ブレブレの写真がワンチャン復活するなら素敵やん?ダメもとでチャレンジするのもいいかも。
ちょっと小さく、顔認証も
Pixel6は大きさと重さが欠点だった節があるけれど、Pixel7はちょっとだけ小さく仕上げてきました。
海外じゃあ大きいスマホが売れているからスマホの大型化は避けれないんだけれど、大きいとポケットに入らないし片手じゃ画面操作できないしで、ちょっと普段使いに困ること間違いなし。
その点iPhoneは比較的コンパクトな路線を貫いてくれているので、そりゃ日本で流行るわなって感じです。とはいっても197gは重量級なことに変わりなく、コンパクトスマホをお求めならPixel7の大きさに後悔するかも。
そしてついに顔認証対応。iPhoneみたいに専用センサーがあるわけではないから、セキュリティ面で劣るかもしれないけれど、ほとんどのスマホはカメラ一つで顔認証しているから、Pixelが劣ってるというわけではないです。周りとおんなじってこと。
顔認証って指紋みたいに検出ミスが少ないから、自宅内とかでマスクしてない時はとっても便利なんですよね。Pixelに乗り換えて顔認証がないのは不満でした。それを解決してくれる機能がついているのは生活を便利にしてくれること間違いなし。
ただ進化は小幅。見送りでもOK
とはいえ進化はとっても小幅。Pixel6も素晴らしいカメラを積んでいるし処理能力は高いしで積極的に乗り換える必要はあんまり感じないです。
米国では価格が据え置きだから魅力的に感じるかもだけれど、日本じゃ円安の影響をしっかり受けているから、その恩恵を感じられない。となると進化した機能に頼ることになるわけですが、それが弱いです。
Pixel7がおすすめな人
- きれいな写真が撮りたい人
- 大きいめのディスプレイが好きな人
- 重いスマホでも大丈夫な人
- 昔のブレ写真を補正したい人
- 全部入りの高性能スマホをコスパ良く買いたい人
しかしながら全部入りで8万円に抑えているのは魅力的です。カメラのセンサーも高性能なものを使っているので綺麗な写真が撮れること間違いなし。
とりあえずはPixelシリーズが継続してくれてよかったです。