GoProを買う前に考えたのはスマホをGoProにできないかということ。
特にiPhone11から搭載された超広角カメラの出来が良すぎてめっちゃ悩んだ懐かしい記憶があります。
でも実際にGoProを買ってみると、スマホをアクションカメラカメラにしなくて心底よかったと思います。
ということでスマホをGoProにするのを勧めない理由をまとめます。
GoProの代わりになるスマホは少ない
GoProは広角がすごい
GoProのメリットって超広角レンズだと思うんです。
GoProのカメラは35mm換算で16mm。
画角で表現するとが120°の超広角撮影ができるわけです。
人間の視界でなんとなく意識している画角が60°~70°ぐらい、視界に入っている端から端までが120°ぐらいと言われているから、GoProは人が見えている世界全てを映像に収めてくれる。
だからダイナミックな映像が撮れるんだけれど、大体のスマホって超広角カメラの画角がGoProより狭いからダイナミックさで勝負したら勝てない。
勝負できるのは選ばれしハイエンドスマホだけ。
GoProに代表されるアクションカメラに求めるものってダイナミックさだと思うから、半端なスマホだと画角が足りなくてGoProの代わりにならないわけです。
代わりになるのはハイエンドだけ
数あるスマホの中での、画角でGoProと渡り合えるのは二つだけ。
ハイエンドスマホの双璧
- iPhone
- Galaxy Sシリーズ
です。
このスマホは超広角カメラの画角が素晴らしい。
多くのスマホは超広角カメラがGoProより画角せまいですからね。
注意してほしいのはGalaxyは超広角カメラのフレームレートが1080p30fpsなこと。少なくともS20シリーズまではこの性能。
最新のSシリーズは調査しきれなかったんだけれど、動画性能だとiPhoneが強いことは間違いないです。
スマホをGoProにするデメリット
手ぶれ補正はGoProの方が強い
GoProの代わりになるハイエンドスマホiPhone&Galaxy Sシリーズの手ぶれ補正能力は素晴らしい。
普段の散歩や軽いアクティビティ程度だと十分な手ぶれ補正能力だと思います。
しかしハードなアクションシーンだと差が出てきます。
YouTuberさんが比較してくれているので貼っておきます。
GoPro11とiPhone14Proですが、広角での撮影だとなかなかの差ではないでしょうか。
iPhoneもアクションモードにすると完璧な手振れ補正ですが、画角が狭くなるので厳しいところ。
映像を少しまとめると
- オフロードコース走行映像
- GoProは手ぶれ補正が効いていて路面状況がよくわかる
- iPhoneは大きな段差の衝撃がもろに映像にくる
といった具合で、iPhoneは激しい動きには対応できてない様子。
やはりアクションシーンにはアクションカメラたるGoProが強い。
半端なホルダーじゃ外れる
もしもスマホをアクションカメラにするなら生半可なホルダーじゃだめ。
このホルダーだと自転車やバイクで段差を降りたりした程度の衝撃でも外れます。
ジャンプしたり走ったりする時でも不安が残る。
強い力で挟むホルダーでも、ちょっとした衝撃で外れることもしばしば。
実際にこのマウントでスマホを取り付けていたとき、飛んだりぶつけたりしてスマホが外れた時もありました。
正直探した限りでは安心できそうなスマホホルダーはなかったから、スマホをマウントしている間は常に不安を感じながら撮影するしかない。
そのプレッシャーに打ち勝ちつつ映像を撮るぐらいなら、GoProで気軽に取る方がいい気がします。
スマホはすぐ壊れる
GoProはアクションカメラ。
だから多少は強く作ってあるはずなんだけれど、スマホはアクションカメラとしての耐久性まで求めてないことがほとんど。
京セラが作っているようなそういうスマホだったら衝撃には強いんだけれど、残念ながらiPhoneやGalaxyはそこまで求められていない。
だからもしも落としたら画面が割れるし、画面が無事でも基盤がやられるかもしれない。
何てったって精密機器、スマホはなんでもできる分、衝撃に強い端末ではないですからね。
修理するにもiPhoneだと画面修理で4~5万円かかるからGoProが1台買えそうな値段。
そのほか基盤もやられてたらもっとやばそう。
AppleCareに入っていれば安くなるけど、それなら他のGoProのサブスクに入れば安く新品に交換してくれるサービスがあります。
やはりスマホは耐衝撃には厳しいところがある。
スマホのバッテリーが減る
動画撮影ってバッテリーをめちゃくちゃ食う使い方なんです。だからスマホのバッテリーがめりめり減っていく。
スマホって動画撮影だけが能じゃないから、道に迷ったり連絡したりするときにバッテリー切れになったら致命的。特に旅行先だと不安で仕方ない。
iPhoneだとフル充電状態なら2時間~3時間ぐらいの動画を撮れるみたいだけれど、他にも使うから実際の駆動可能時間はもっと少ないでしょう。
予備バッテリーは必須だけれど、使い方によっちゃそれすら足りなくなるかも。
電話がかかってきたら終わり
動画撮影中に電話が掛かってきたら、ほとんどのスマホは撮影が止まります。
というか止まらないスマホを知らない。
機内モードにしたり、一時的にSIMを無効にする荒業で切り抜ける人もいるみたいだけれど、とっさの撮影でその操作をするのはむずかしいとおもいます。
となるとせっかく撮影していた映像はお釈迦になっちゃうわけで、やっぱり万全を期すならカメラは分けたいところ。
せっかくのシーンを逃したくないですからね。
ハイエンドスマホは高い
GoProに対抗できるiPhoneやGALAXYはハイエンドスマホ。
当然高級品になるわけで値段はめっちゃ高いです。
- iPhone14 119,800円
- iPhone14Pro 149,800円
- GALAXY S23 136,620円
電動アシスト自転車やフルサイズ一眼レフと変わらない値段。
片やGoProは5万円~6万円で売られているわけなので、これと高コスパスマホのPixel7aを足してもiPhone14より安くなります。
それだけ高価なスマホをアクティブな現場に持っていくのは勇気がいります。
スマホをGoProにするメリット
バッテリーが長持ち
前述したスマホのバッテリーが減るっているのの裏返しではあるけれども、スマホはGoProよりバッテリー容量が多いから長持ちではある。
機種名 | 撮影可能時間 | バッテリー容量 |
---|---|---|
GoPro | 約1時間 | 1720mAh |
iPhone14 | 約2時間~3時間 | 3279mAh |
iPhoneはバッテリーは2倍だしCPUも節電効率が高いからGoProより圧倒的にバッテリーが持ちます。
GALAXY S23も駆動時間はGoProよりは多い。
もしも15万するスマホをアクションカメラとしてしか使わないなら、バッテリーは気にしなくていいぐらい持つと思われます。
荷物が減る
当然スマホをアクションカメラとして使うなら、GoProを持ち歩かなくていいから荷物が減ります。
GoProってバッテリー容量が少ないから予備バッテリーは必須だし、急速充電には専用充電器もいる。
それがスマホ一つにまとまるわけだから、並みのモバイルバッテリーを持ったとしても荷物は減るでしょう。
iPhone14無印ならGoPro11+Pixel7aと値段はほぼ変わらないし、身軽に行きたいならその選択はアリかもしれない。
GoProにもデメリットがある
もちろんGoProにもデメリットがあります。
使っていて思いつく限りだと
- バッテリーの持ちが悪い(バッテリー1個で1時間が目安)
- 発熱で強制停止することがある
- 動画ファイルサイズが大きい
- ズームはデジタルだから画像が粗い
- 写真はスマホの方が優秀
- たまにフリーズする
- 意外と重い(iPhoneSEより重い)
といった具合。
対策として長時間な動画は撮影せずに、15秒ぐらいの動画を撮影しまくってます。
そっちの方が編集も楽だし。
この話だけで一本の記事が書けそうなので、これくらいにしておきます。
スマホをアクションカメラ化するにはリスクが高い
iPhoneが5万円で売られていた時代ならともかく、下手すりゃGoProが3台買えちゃう値段のハイエンドスマホをアクションカメラにするにはリスクが高すぎて勧められないです。
アクションカメラとして使う以上はしっかりとアクティブな日常をカメラに収めたいから、その最中に15万円の高級品が木っ端みじんになるリスクは避けたいところ。
ただし旅行先でちょっと撮影したり、散歩シーンを撮影するならハイエンドスマホは魅力的。
iPhone14ProやGALAXY S23なんかは望遠レンズも搭載しているから、超広角のダイナミックな映像からポートレートまで何でもこなせる万能選手。
落とさない使い方なら問題は無いと思います。
ただウェアラブル化する以上は、しっかりとアクションしたいところ。
アクションカメラとして使うなら、性能面でもリスク面でもGoProをはじめとしたアクションカメラには勝てないでしょう。
買うならGoPro公式サイトからの方が得だから、しっかりと比較してくださいね。